名実ともにマルサネを代表する生産者。その『柔軟な伝統的アプローチ』により、味わいはより洗練され、各畑の個性を生き生きと表現している。
シャトー・ド・マルサネは、1989年にボワソー家によりシャトーが建造され、1990年からワイン造りが始まった。3つのグランクリュを含め、北はマルサネから南はヴォーヌ・ロマネまで36haの畑をコート・ド・ニュイに所有する。その内28haをマルサネが占め、クロ・デュ・ロワ、レ・ロンジュロワ、レ・ゼシェゾーなど、このアペラシオンを代表する畑が揃っている。
現在ブルゴーニュでは、マルサネの優れた畑をプルミエクリュに昇格しようという動きが活発になっているが、これが認められればシャトー・ド・マルサネはマルサネのプルミエクリュを最も多く所有する造り手となる。また、これらの畑に加え、2006年から4haのオスピス・ド・ディジョンの栽培・醸造も一手に担っている。名実ともにマルサネを代表する生産者であるこのシャトーは、2012年にオリヴィエ・アレイが新たなオーナーとなり、ブルゴーニュで大きな話題を呼んだ。彼はフランスの長者番付に名を連ねる資産家で、前所有者のボワソー家との5年に及ぶ交渉を経て、シャトー・ド・マルサネとシャトー・ド・ムルソーを手に入れた。その後、潤沢な資本を基に行われた投資は総額100万ユーロを超える。畑では改植プログラムが実施され、セラーでは新たなプレス機や光学式選果台など最新の醸造設備が導入され、ワイン造りの手法も見直された。また、実務を取り仕切る責任者として、ブシャール・ペール・エ・フィスの前社長であるステファン・フォラン・アルブレが両シャトーのディレクターに招かれた。栽培はリュット・レゾネで行い、土壌にも注目。畑の土は耕し、シンプルな有機肥料を用いることで土中の微生物を活性化させ、土壌の構成を改良している。芽かきやグリーンハーヴェストで収量制限を行い、ブドウの実の通気性を確保するため、枝は長く伸ばして固定する。畑仕事を行うのは、タシュロンと呼ばれる職人たちだ。彼らは長年同じ区画を専属で管理しているため、それぞれの畑の特徴を熟知しており、気象条件や土壌によって異なる各区画のブドウの生育を健全に導くことができる。収穫時期になると区画ごとにブドウの熟度がチェックされ、収穫スケジュールが立てられる。以前はこれほど綿密な準備ができていなかったため、通常の収穫でも2週間以上かかっていたが、現在ではその期間は約1週間ほどに短縮された。
手早く収穫されたブドウは容量20g/Lのカゴに入れてセラーに運ばれ、厳正な選果後、醸造が始まる。ディレクターのステファンによると、彼らのワイン造りは『柔軟な伝統的アプローチ』をベースにしている。つまり、道理にかなう手法は残し、そうでないところは時代に合わせて変えていくということだ。現在、赤ワインの醸造では100%除硬しているが、必要であれば全房発酵を取り入れる可能性もあるという。
日々向上するための調整は続ける一方、本質的な改革は既に2013年に大部分が完了したと彼は語る。その改革の成果は、ワインの味わいにもはっきりと現れている。新体制での初ヴィンテージとなる2012年でもその兆しはみられたが、畑仕事を最初から手掛けることができた2013年のクオリティは段違いだ。味わいはより洗練され、果実とともに各畑の個性が生き生きと表現されている。新たなラベルとともに世に送り出された新生シャトー・ド・マルサネは、専門各誌の注目を集めている。
≪ひとりのワイン職人の頭の中を覗く一問一答インタビュー!≫
『ワイン職人に聞く、10の質問』
シャトー・ド・マルサネ栽培醸造責任者シルヴィアン・パヴィオンさん
Q1:ワイン造りを一生の仕事にしよう、と決意したきっかけは何ですか?
⇒たぶんこういう人が多いのだと思うけど、ワイン造りの家系で育ってきたから自然と、という感じだね。実は僕はFiradisで取り扱っているロワールのワイン生産者『ル・クロー・ドローム(※ソーヴィニヨン・ブラン100%のワイン「ヴァランセ」を取り扱っています)』で修業をして、そこから『シャトー・ド・マルサネ』に移ってきたんだ。憧れのブルゴーニュ地方でワイン造りに携わることが出来て、本当に幸せだよ。
2:これまでワインを造ってきて、一番嬉しかった瞬間は?
⇒僕は、発酵を見つめている時に一番幸せを感じるんだ。その1年間、畑でずっと向き合ってきたブドウがワインに姿を変えていく様を見ているのが、ワイン造りに関わるものとして一番幸せな時だと思う。
Q3:その反対に、一番辛い(辛かった)ときは?
⇒これは2の質問と同じ答えで相反するんだけど、その終わりを待っている間かな。発酵がうまく進むかどうにも心配になったりしてね、ストレスとプレッシャーがかかり続ける時間だ。まあ、無事に終わって素晴らしいワインが出来上がっているのが分かると、全部忘れちゃうけどね 笑
Q4:ワイン造りで最も「決め手になる」のは、どの工程だと思いますか?
⇒クオリティの高いブドウを収穫する、に尽きると思う。ブルゴーニュワインは、区画単位まで細かくテロワールの個性・ポテンシャルが異なるので、それがワインにダイレクトに反映されてしまうワインだからね。テロワールを徹底的に知り尽くすことこそが、良いワインを造ることなんだと思う。
Q5:あなたにとっての「理想のワイン」とは?
⇒エモーションに直接訴え、揺さぶるようなワイン…かな。
Q6:今までに飲んだ中で最高のワインを1本だけ選ぶとしたら?
⇒ついこの間飲んだ1950年の『クロ・ド・タール』。なにせ70年近くも経っているし、もうピークはとうに越していると思って期待せずに飲んだのだけど、絶句したよ。華やかで複雑な香りは衰えるどころか力を増していて、フレッシュさすら感じさせられた。
Q7:自分のワインと料理、これまでに一番マリアージュしたと思った組み合わせを教えてください。
⇒それが、実はブルゴーニュの郷土料理じゃないんだよ。シャトー・ド・マルサネの赤ワインは、トリュフをよく使うアルザス地方の料理と相性が良いと思うんだ。土や枯葉の印象が重なり合うのかな…?
Q8:もしあなたが他の国・地域でワインを造れるとしたら、どこで造ってみたいですか?
⇒修業を積んだロワール地方に帰って、そこでもう一度ワイン造りをしてみたいな。経験を積んだ今なら、多様性溢れるテロワールとブドウ品種に向き合ってもっともっと良いワインを造れると思うんだ。
Q9:あなたの「ワイン造り哲学」を、一言で表現してください。⇒「テロワールは、人の力よりもはるかに強い」。
Q10:最後に…日本にいるあなたのワインのファンに、メッセージを!⇒Wine is friendship !!(※ここは折角なので原文のままです)
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シャトー・ド・マルサネ ブルゴーニュ・デュ・シャトー(ヴィンテージ端数アウトレット品:15%OFF)
3日間かけて飲んだ
美味しかったが すこし固い気がした
熟成したモノを飲んでみたい
粘性 すこしあり
甘味 ほとんどなし
塩味 すこしあり
渋味 すこしあり
酸味 すこしあり
苦味 ほとんどなし
後味として 樽香が残っていた感じがした
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しっかりとしたワインで、ブルゴーニュにしてはタンニンもしっかり。美味しいです。
0
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Miho Kawakami
公式サイト: MIHO KAWAKAMI 川上ミホ
料理家。中目黒「5-quinto」オーナーシェフ/ソムリエ。2006年に日本ソムリエ協会認定ソムリエ資格取得、
2008年にイタリアにてイタリアオリーブオイルソムリエ資格取得。ワインバーやレストランでのソムリエ、
料理人を経て独立。書籍、雑誌などメディアでのフードスタイリング、企業の商品開発、
レストランプロデュースなど活動は多岐に渡る。
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公式サイト: CONDIMENT inc.
素材の持ち味を生かしたオリジナリティあふれる家庭料理と、器のスタイリングが評判の料理家・フードスタイリスト。
2歳の娘と夫の3人暮らし。『STORY』連載「私の『いつもの料理』はまだまだ伸びしろがある!」ではレシピを提案。
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