ブルゴーニュで最も名高いコミューンの一つ、ヴォーヌ・ロマネが、ひっそりとブドウ畑の面積を拡張していたことが明らかになりました。
このニュースはここ数カ月間、特に注目を集めていなかったものの、フランスのワインメディア、テロワール・デュ・モンドを運営するClaude Giloisの鋭い観察眼によってその動きが捉えられました。実際、ブルゴーニュのコート・ド・ニュイの中心部で何が起きたのか、その変化に気づくにはフランスの法制度に精通している必要があり、そのうえでも詳細を入手することは現状困難です。
それでも、ヴォーヌ・ロマネのアペラシオン区域が拡張され、新たに30区画のブドウ畑がアペラシオンに組み込まれたことが分かっています。これらの区画の総面積は3ha (7.4エーカー)に相当します。
さらに、現時点では名前が明らかにされていませんが、あるドメーヌが、自身の5つの区画のプルミエ・クリュへの格上げを申請していました。つまり、既存のプルミエ・クリュに隣接する5つの小区画が、新たにプルミエ・クリュとして認定されることを求めていたのです。
これらの変更は、2024年9月に承認され、今年(2025年)正式に採用されました。
ですが、このニュースに関する詳細情報を入手する試みは、これまでのところ成功していません。Wine-Searcherでは、ヴォーヌ・ロマネ、およびヴォーヌ・ロマネ・プルミエ・クリュの名称保護組合の拠点であるDomaine Rougetに連絡を試みましたが、この記事を執筆している4月下旬次点では返答は得られていません。
また、Claude Giloisによる調査でも同様に明確な答えは得られておらず、INAO(フランスの原産地名称保護機関)からの返答は、「2024年9月のアペラシオンおよびプルミエ・クリュに関する改定は“軽微”なものであり、区画の変更は公表されなかった」と述べるに留まっています。
引用元:Top Burgundy Appellation Expands
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