フィラディスワインニュース

フランス:2023年の収穫予測

ルーションでは既に今年の収穫が始まっていますが、8月中旬、フランス農務省による2023年の収穫予測が発表されました。


まずは、良いニュースから: シャンパーニュ地方、ロワール地方、コルシカ島、コニャック地方、ジュラ地方、プロヴァンス地方は、このまま順調にいけば安定した収量となる見込みです。アルザス、ブルゴーニュ、ローヌ、サヴォワも、2023年におけるフランスのブドウ畑最大の脅威となったべと病さえ抑えられれば、平均的な収量が期待できそうです。

 

農務省は、ブルゴーニュについて「時折べと病のプレッシャーがあるにも関わらず、ブドウ房の数は多く、収量は有望だ」とAFP通信に語っています。

 

ですが、2023年は決して簡単な年ではありませんでした。南西部の収穫はべと病による甚大な被害を受け、ボルドー、ベルジュラックに加え、マディランやジュランソンを含むガスコーニュ地方の大部分も全てべと病の被害を受け、中には雹の被害を受けたエリアもありました。では収量や品質にどれほどの影響を与えたかというと、当初の見積もりでは、この地域全体で30%程度の被害を受けたとされています。

 

ボルドーワイン業界団体のChristophe Châteauは「べと病が収量に多大な影響を与えている」とAFP通信に話しています。さらにボルドーの収穫時期については、ソーヴィニヨン・ブランで9月上旬、メルローで9月中旬頃から開始されるだろうと述べています。

 

2023年にフランス全土で見られたべと病による圧力に加え、南フランスの幾つかの地域は、生育期の大部分を通して干ばつとの戦いも強いられました。プロヴァンス、ローヌ南部、ラングドック・ルーションのブドウ畑は、場合によっては冬の時点からすでに心配なほどに地下水が少なくなっていました。

 

とはいえ、フランスの公式な情報では、2023年は収量的には平均的なヴィンテージとなるでしょう。

 

 

引用元: France Reclaims Top Production Title

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