シャンパーニュの分類を識ることは、基本中の基本。

Column

ひとくちにシャンパーニュと言っても、様々な種類があるのは皆様もご存じと思います。
白、ロゼ、ブラン・ド・ブラン、ブラン・ド・ノワール、ノン・ドサージュ、グラン・クリュ・・・。
それぞれの製法や味わい特徴について、今一度知って戴くためのページです。

 

原料ブドウ・造り方による分類

まずは、使用される原料ブドウの産地格付け。

下記表の7つのカテゴリーに分類されます。

名称(フランス語)名称(日本語)詳細
Grand Cru グラン・クリュ シャンパーニュ地方で格付100%の村の畑から収穫されたブドウのみで作られる。
Premier Cru プルミエ・クリュ グラン・クリュ同様、格付90~99%の村の畑から収穫されたブドウのみで造られる。
Non-Millesime ノン・ミレジメ 所謂「ノン・ヴィンテージ(ノンヴィン、と略すことも多い)」シャンパーニュ。複数の収穫年にまたがったワインをブレンドして造られる。瓶詰め後、最低でも15カ月の熟成が義務付けられている。
Millesime ミレジメ 単一の収穫年のブドウを80%以上使用したシャンパーニュには生産年を表記することが許される。「ヴィンテージ・シャンパーニュ」とも呼ばれる。瓶詰め後、最低でも36カ月以上の熟成が義務付けられている。
Blanc de Blancs ブラン・ド・ブラン Blancs(白ぶどう、複数種ブレンドの可能性も含めBlancsと複数形。下のBlanc de Noirsも同様。)から造られるBlanc(白シャンパーニュ)、で「ブラン・ド・ブラン」。つまりシャルドネ種100%で造られたシャンパーニュの総称と考えていて差し支えは無い。フレッシュで豊かな酸とミネラルを備え、長期熟成タイプのものも。
Blanc de Noirs ブラン・ド・ノワール Noirs(黒ぶどう)から造られるBlanc(白シャンパーニュ)、で「ブラン・ド・ノワール」。シャンパーニュ地方で使用される黒ブドウ品種ピノ・ノワール、ピノ・ムニエで造られたシャンパーニュの総称。単一品種、二品種ブレンド両方が存在。ヴォリュームのある果実味、リッチな味わいが特徴となる。
Rose ロゼ アッサンブラージュ、セニエ、直接圧搾の3種類の製法で造られるロゼ・シャンパーニュ。


ここで正確に理解しておくと良いのは、ミレジメ/ノン・ミレジメの規定です。
シャンパーニュは、フランスの上級ワイン産地としては珍しく、ヴィンテージ表記に「100%単一年収穫ブドウを使用すること」をルール化していません。
シャンパーニュ地方では、村単位で級を格付けし、その年のブドウの価格まで村単位で一律、というかなり大雑把な制度が横行しています。
これにより、栽培家ごとの原料ブドウ価格設定や特定区画の地価高騰が防がれることとなります。
これも、シャンパーニュ・ビジネスを実質支配する大手メゾンが、原料確保・農地買収においてコストアップが発生しないよう、巧みにリスクヘッジする一つの戦略かも知れません。

 

味わいスタイル(甘辛)による分類

シャンパーニュの味わいは、出荷直前に添加される糖分(デゴルジュマンという作業工程です。シャンパーニュの製法の項では画像付きで説明しています。)の量によって数値的に分類・規定されています。
1Lあたりの糖分含有量(グラム)によって明確に分けられ、飲まずともある程度の甘辛度の予測が付けられることは非常に便利です。
大部分は辛口の系統に分類され、近年は大手メゾンが糖分添加量の非常に少ない「Brut nature/Dosage Zero」を積極的アピールすることが多く、ひとつのトレンドになっています。
一方で、シャンパーニュにも極甘口が存在しています。「1Lあたり50g」というと極端に多く感じられますが・・・・ご参考までに青果のブドウ100gあたりの糖質含有量は実はなんと約15g!1L中50gをどう捉えるかは、飲み手の舌次第ですね。
もっとも、シャンパーニュ創世期の甘さは、こんなものではなかったようですよ・・・・?

糖分量甘辛度呼称
3g/L以下 極辛口 Brut Nature(ブリュット・ナチュール)/Pas Dose(パ・ドゼ)/Non Dose(ノン・ドゼ)/Dosage Zero(ドサージュ・ゼロ)
6g/L以下 極辛口 Extra-Brut(エクストラ・ブリュット)
12g/L以下 辛口 Brut(ブリュット)
12~17g/L以下 中辛口 Extra-Sec(エクストラ・セック)/Extra-Dry(エクストラ・ドライ)
17~32g/L以下 中甘口 Sec(セック)
32~50g/L以下 甘口 Demi-Sec(ドゥミ・セック)
50g/L以上 極甘口 Doux(ドゥー)