フランスのボルドー地方の主力品種で、アメリカ・チリ・オーストラリア・南アフリカなど世界各国の温和・温暖なエリアで栽培されている。濃い色素・多くのタンニンをもつ厚い果皮をもつ小粒の品種である。
醸造直後の若いワインの味わいはしっかりとした酸味と渋みがあり、フルボディなどと呼ばれるパワフルな赤ワインができる。この高いレベルの酸味やタンニンを和らげるために、メルローなど他品種とブレンドされることが多い。ブドウの成熟が難しい地域や年では特に重要になる。
また、瓶詰め前にオーク樽で一定期間の熟成で味わいがやわらかくする。瓶詰め後は高い酸味とタンニンが防腐剤の役割となり、長期の瓶内熟成を可能にする。熟成が進むと、バランスのとれた味わいを楽しむことができる。
メルロとのブレンドが多いボルドー地方。このエリアを流れるジロンド川やガロンヌ川の左岸にあるメドック地区・グラーブ地区の土壌は砂利質で水はけ・保温効果に優れ、カベルネ・ソーヴィニョンの成熟を助ける。特に、メドック地区にあるマルゴーAOCやポイヤックAOC・メドック地区にあるぺサック・レオニャンAOCで造られるワインは素晴らしい品質のものがある。
フランス・ボルドー地方と並ぶ世界トップレベルのカベルネ・ソーヴィニョンの産地。アメリカでワインの生産量 約90%といわれるカルフォルニアは温暖な気候で日照も多く、ナパ・ヴァレーやソノマはカベルネ・ソーヴィニョンの成熟に最適な地域である。
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