12月の家飲みはコレ！本気で選んだ大活躍ワイン

【ロルとサンマの塩味と苦み】
脂を多く含むサンマには、同じく少し粘性を含み果実のボリュームがある南フランスのワインを。せっかくならちょっと贅沢に、“プロヴァンスの白の魔術師”と呼ばれるこの生産者のワインでいただきましょう。ロルという品種が持つほど良い塩味と苦みが、サンマの塩味・苦みとの共通要素として上手く重なります。

【スダチの代わりになるような、すっきりとした香り】
秋はやっぱりシンプルにサンマの塩焼きを楽しみたいものです。そこには醤油をかけた大根おろしを添えて。さらに、ちょっと絞るスダチとくれば最高ですよね。そのスダチの代わりになるようなすっきりとアロマティックな香りが相性抜群のワインが、この南イタリアの土着品種、ファランギーナです。あくまでもクリーンで最後はドライな味わいが、サンマの味わいを引き立てます。

【ブリュット・ゼロがかぼちゃの甘みを活かしつつ適度に引き締めます】
かぼちゃは収穫から少し経過し、水分がいい具合に抜けて味わいを高める秋ごろからより美味しくなります！そのカボチャとの相性が良いのは、この特別なスパークリングです。この『ブリュット・ゼロ』は成熟したブドウの密度の高い果実を存分に引き出すことで、なんとドサージュ・ゼロ（甘み調整をしていない）を実現。かぼちゃの甘みを活かしつつ適度に引き締め、アフターに複雑なフレーバーを感じる。より高次元の味わいをもたらします。西岡パパは「かぼちゃのコロッケ」と合わせています！

【ゆっくりと成熟したワインが、非常に長く心地よい余韻を生みます】
天然きのこをシンプルにサラダオイルでソテーにしたところ、満場一致の素晴らしいマリアージュでした。ブルゴーニュ地方、黄金の丘陵地と呼ばれるコート・ドール最北部に位置するマルサネを代表する生産者、シャトー・ド・マルサネ。マルサネの涼しい風の下でゆっくりと成熟し高まったワインの旨味と、キノコのシンプルな味わいが相乗し、非常に長く心地よい余韻が続きました。

■詳しい実験結果については、こちらをご参照ください。

【バローロの豊富な旨味がキノコの旨味と相乗効果を生みます】
このバローロは天然キノコのソテーとのマリアージュ実験において、サラダオイルソテーとバターソテーのどちらとも抜群の相性をみせました！力強いバローロの産地であるセッラルンガ・ダルバはバローロの中でも近年注目の産地。ルイジ・ピラのバローロは適度な熟成感と力強く豊富な旨味が特徴で、これがキノコの旨味と相乗効果を生みます。サラダオイルのソテーでは、より香りを楽しむマリアージュ。バターソテーではボリューム感を楽しむ食べごたえのあるマリアージュとなりました。

■詳しい実験結果については、こちらをご参照ください。

【きのこの肉巻きしょうゆとみりんの煮込みがお薦めです】
果実味や渋み、熟成感、後味など、味わいを構成する色々な要素のバランスが見事にとれた、人気のシャトー・スオウ。このスオウのような凝縮感がありつつ滑らかな熟成ボルドーには、やっぱりキノコが合います。このボルドーワインと最高の相性を見せた「きのこの肉巻きしょうゆとみりんの煮込み」のレシピは商品ページに載っています！

【蒸しあんかけで楽しむサツマイモとの相性が秀逸です】
寿司に焼き鳥に天ぷらなど。特に和食とのマリアージュにおいて、フィラディスがイチオシする品種がこのオーストリアのグリュナー・フェルトリーナーです。素材に染みこみ、じわじわと旨味や美味しさを引き出してくれます。その中でも、出汁をかける『蒸しあんかけ』で楽しむサツマイモとの相性は秀逸でした。自然な甘みに、グリューナー・フェルトリーナーの酸が加わって、さらに出汁が塩味を補うことで、お芋の甘さが引き立ちます。優しい甘酸っぱさの中で、ほどけるように崩れていくお芋の食感は素晴らしいものでした。『蒸しあんかけ』のレシピはこちらです。

【ソーヴィニヨン・ブランのハーブ香が薬味のような役割に】
北の海でたっぷりと腹を満たし、脂がのって還ってくる戻り鰹は秋が旬です。そして鰹のたたきに一番相性が良かったのがこのソーヴィニヨン・ブランです。ワインと鰹のフレーバーが心地よく絡み合い、甘みが引き出されて両者をより美味しく感じました。なんと言っても、ソーヴィニヨンのハーブ香が薬味のような役割をしてドライで美しいマリアージュを演出。とても素晴らしい組み合わせでした。またポン酢の出汁の旨味もこのワインの旨味との相乗効果をもたらします。

■詳しい実験結果については、こちらをご参照ください。

【鰹の刺身には、間違いなくこのロゼです】
ワインの塩味と赤果実のタンニンが鰹の風味と脂分と相性抜群！赤身で鉄っぽい風味のある鰹に、ロゼの程よいタンニンと赤系果実のフレーバーがよく合いました。このロゼは塩味が感じられるものなので、それが鰹の脂を中和するとともに良いアクセントとなり、爽やか＆フレッシュでワインも鰹ももっと欲しくなる組み合わせでした。

■詳しい実験結果については、こちらをご参照ください。

【新樽由来のフレーヴァ―が銀杏の苦みを活かします】
果実の熟度を変えて3段階で収穫、各収穫を70%はバリック発酵、30%はステンレスタンクで発酵させ、最後にアッサンブラージュ。2020年のアメリカン・ワイナリー・オブ・ザ・イヤーを獲得するほどの丁寧で巧みな技術と、元は道端のフルーツスタンドだったワイナリーらしい果実の爆発力がこのワインの魅力です。絶妙な樽感が銀杏の苦みとうまく調和し、果実感と共に心地よさをもたらします。