Caze Thibaut
Overview1
「畑に真摯に向きあい、ワイン造りへの情熱があふれている彼の姿勢を尊敬している。ヴァレ・ド・ラ・マルヌのテロワールを的確に表現する唯一の生産者だ。」
この言葉は、シャンパーニュのトップ生産者であるシャルトーニュ・タイエの当主アレックスが、カゼ・ティボーのファビアン・カゼに贈ったもの。今日、シャンパーニュにおいて絶対に欠かすことができない存在であるシャルトーニュ・タイエのアレックスが、これほどの賛辞を贈るカゼ・ティボーとは、いったいどんな蔵元なのでしょうか。シャンパーニュ屈指の名手が賛辞を惜しまないほどの美酒を生み出すこの蔵元にフォーカスをあてます。
Overview2
シャンパーニュ地方の中でも、特にムニエ種の栽培に適したヴァレ・ド・ラ・マルヌ。この地は、粘土質の表土が厚く、ふくよかで重厚感のあるワインを生み出すことで知られています。というのも、冷気が溜まりやすい谷間の地形ゆえ、発芽が遅く早熟なムニエが理想的な品種とされているのです。そんなヴァレ・ド・ラ・マルヌの中心、シャティヨン・シュール・マルヌ村に、次世代を担う注目の造り手カゼ・ティボーは誕生しました。
Overview3
カゼ・ティボーの歴史は、現当主ファビアン・カゼの祖父が1953年に設立したワイナリーに遡ります。祖父が手掛けていた元詰めシャンパーニュの記憶、そして醸造の音やセラーの香りは、幼いファビアン氏の心に深く刻まれていましたが、父の代ではネゴスへのブドウ販売に切り替わっていました。しかし、ファビアンは「自分の手でシャンパーニュを造り、その変化を細部まで知りたい」という強い好奇心から、2009年に自身のワイナリーを立ち上げたのです。
彼の畑は、マルヌ川右岸に位置するシャティヨン・シュール・マルヌ村、ヴァンディエール村、ルイユ村の3つの村に点在するわずか2.6ヘクタールの区画から成ります。この多様な区画のポテンシャルを最大限に引き出すため、彼がまず取り組んだのは、土壌の改善でした。自然の力を尊重するフィロソフィーのもと、化学物質を一切使用せず、有機肥料や堆肥を用いて土壌を活性化させ、微生物が育つ健康的な土壌を3年かけて作り上げたのです。この生命力あふれる畑で育つブドウは、ほとんど手作業で丁寧に管理され、殺虫剤や農薬は一切使わないオーガニック栽培を徹底しています。こうした土壌への深い敬意と、畑の息吹をそのままワインに映し出す栽培へのこだわりが、カゼ・ティボーのシャンパーニュの礎を築いているのです。
Overview4
ファビアンの情熱は、ブドウ栽培だけに留まりません。収穫されたブドウが、いかにしてこの土地の個性を映し出すシャンパーニュへと昇華されるか。その醸造過程においても、彼は一切の妥協を許しません。
圧搾した果汁に自然酵母のみを使用し、アルコール発酵とマロラクティック発酵は、すべてオーク樽で行われます。ファビアン氏は、ステンレスタンクよりもオーク樽の方が、果実、酸、樽の要素がより統合されると感じているため、この手法にこだわり続けています。さらに、114L、228L、350Lという異なるサイズのオーク樽を使い分ける徹底ぶり。これは「大きすぎる樽だと酸素が足りずフレッシュすぎる味わいになる」という彼の経験から導き出されたもので、それぞれの樽で実験を繰り返し、最適な味わいを追求しているのです。「このサイズの樽が正解というものはなく、観察と考察の繰り返し」と語るファビアンの言葉からうかがえるように、細部にわたるこだわりと、決して妥協を許さない真摯な姿勢のもと、2018年に満を持してファーストリリースを迎えるのです。
Overview5
彼のシャンパーニュは、ヴァレ・ド・ラ・マルヌのムニエがもたらす、ふくよかで柔らかな果実味を基盤に、オーク樽での熟成からくる複雑なアロマと深みが重なり、口に含むと、力強くも滑らかな泡立ちが広がり、バランスの取れた酸味とミネラル感が心地よい余韻へと導きます。この繊細かつ力強い味わいは、まさしく健康な土壌から生まれたブドウの生命力、そしてファビアンの細部にわたるこだわりが織りなすハーモニーそのもの。食前から食中まで幅広く楽しめる、深みと気品を兼ね備えた一本は、飲む人にこの土地のテロワールを鮮やかに伝えているのです。
その品質の高さは、シャルトーニュ・タイエのアレックス氏が認めるだけでなく、早くもシャンパーニュの他の生産者からも高く評価されており、2019年にはベレッシュやアグラパールといった錚々たる面々が所属する権威あるグループ「テール・エ・ヴァン・ド・シャンパーニュ」の一員となったばかりか、フランスのミシュラン星付きレストラン「L’ASSIETTE CHAMPENOISE」や「L’ASTRANCE」(いずれも三つ星)にもオンリストされるなど、その名声は確固たるものになりつつあります。
当然、日本における人気と注目もますます高いものとなっており、多くのシャンパーニュ愛好家の皆様や、有名レストランのトップソムリエからの問い合わせも後を絶たないほど。いかにカゼ・ティボーのシャンパーニュが素晴らしいものであるか、飲み手を魅了するほどのおいしさにあふれているかを、この事実が何よりも雄弁に物語っているのではないでしょうか。
今、まさにさらなる飛躍の時を迎えようとしている、ヴァレ・ド・ラ・マルヌの超新星カゼ・ティボー。けっして目を離してはいけないこの新たな名手のシャンパーニュは、今だからこそ味わうべきなのです。
Recommended Wine
Caze-Thibaut Naturellement
蔵元のスタンダードキュヴェにあたるナチュレルマンは、ヴァレ・ド・ラ・マルヌ右岸に点在する10の区画で育まれたブドウをブレンドして仕込むもの。カリンのはちみつ漬けや黄桃、オレンジを思わせる優雅なフルーツの印象や、小麦のようなサラッとした香ばしさが重なる心地よいアロマが立ち上り、口に含むと熟度の高さとピュアさを兼ね備える桃や洋ナシ、リンゴの香味を、ナッツのような香ばしさやかすかな苦みのミネラルが下から支え、上品で奥行きのある味わいが広がります。圧巻の完成度を誇る仕上がりは、まさに今超新星と呼ばれ、注目を集めるに相応しいものであるといえるでしょう。
8,602円(税込)
通常価格:10,120円(税込)から9月15日まで15%OFF
Caze-Thibaut Mont Bernard
ヴァレ・ド・ラ・マルヌ右岸に位置するルイユ村の区画、モン・ベルナールからのシャルドネを使用し4年以上という長い熟成を施してリリースされるもの。アタックには熟したリンゴ、レモングラス、白い花が感じられ、徐々に蜂蜜やナッツのヒントが現れます。トーンが高く、ふっくらとした果実味が余韻にかけてもゆったりと広がっていく味わいは、まさに極上そのもの。いかに素晴らしい手腕を有しているかを物語る1本です。
12,435円(税込)
通常価格:14,630円(税込)から9月15日まで15%OFF
Caze-Thibaut Chemin des Plants
このキュヴェはドメーヌが所有する複数の村のシャルドネが植わる区画から樽をセレクションし、仕込んだもの。濡れた石を思わせるシャープなミネラル感と、レモングラスやハーブティーのニュアンスが見事に調和した気品を感じさせる、カゼ・ティボーらしいとても上品な味わいのブラン・ド・ブランです。
11,781円(税込)
通常価格:13,860円(税込)から9月15日まで15%OFF
Caze-Thibaut Cramant
このキュヴェは、シャルドネの聖地コート・デ・ブランの中でもふくよかな果実味を感じる秀逸なブドウを育む特級クラマンの単一区画モワイヤン・デュ・クーシャンに植えられた古樹のシャルドネを使用したもの。熟した青リンゴや柑橘果実のアロマが美しく立ち上り、クリーミーな質感とクラマンらしいやわらかく豊かな果実味がふっくらと口の中を満たし、アフターにはナッツのヒントも感じられます。年産僅か1700本という希少品で、愛好家であられば絶対手に入れておきたいものであるのは言うまでもありません。
16,830円(税込)
通常価格:19,800円(税込)から9月15日まで15%OFF
Caze-Thibaut Jossias
ジョシアはヴァレ・ド・ラ・マルヌ右岸に位置するヴァンディエール村の単一区画で育まれるピノ・ノワールのみを用い、43か月の瓶熟を施してリリースされるもの。桃やリンゴを思わせるフレッシュさと、ローズを思わせるフローラルさも感じるアロマが香り、口に含むと熟した果実と爽やかな酸味が折り重なり、心地よい余韻が広がっていきます。
11,781円(税込)
通常価格:13,860円(税込)から9月15日まで15%OFF
Caze-Thibaut Leriens
ルリアンはカゼ・ティボーのシャンパーニュの中でも特に人気が高いキュヴェのひとつで、ヴァレ・ド・ラ・マルヌ右岸に位置するシャティヨン・シュール・マルヌ村の単一区画で育まれたブドウで造られるもの。混植されたシャルドネ、ムニエ、ピノ・ノワールを使用しています。グラスから立ち昇るリンゴやドライフラワー、カモミールが香る華やかなアロマと、口に含んだ際の果実味と酸味のバランスがよく、心地よさ、複雑さ、エレガンスを兼ね備えた素晴らしい味わいが感じられます。
13,651円(税込)
通常価格:16,060円(税込)から9月15日まで15%OFF
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