シャルトーニュ・タイエやエグリ・ウーリエ、セドリック・ブシャールやブノワ・ライエ…。シャンパーニュ・ラヴァーならばその名を目にしただけでも心躍る感覚すらもたらされる、そんな蔵元たちと肩を並べるほどの高い評価を受ける名手の取扱いを開始します。

その蔵元の名は「ドゥウール」。ドイツの著名なワイン評論家アイヒェルマン氏によって、冒頭に名を連ねた至高の蔵元たちとともに4ツ星の評価を受け、Wine Advocate誌からは「ドゥウール家はムニエのゴッドファーザーの一人で、彼のスタイルはスリム、ピュアで正確、そしてフレッシュだ。彼の最新リリースはどれも注目に値し、複雑で風味豊かなワインのようなシャンパーニュを造り上げている」と称賛されるほど。絶大とも言える評価を受けているのです。

ドゥウールが居を構えるのは、ヴァレ・ド・ラ・マルヌのマレイユ・ル・ポール村。この村はかのクリュッグがムニエの供給源として重要視していることからもわかる通り、秀逸なムニエを育むことで名高いこの村を中心に、様々な条件を持つ40以上の区画を所有しています。

そんな区画の多様性に焦点を当てたシャンパーニュ造りこそが、ドゥウールが持つ大きな特徴のひとつ。1930年に設立した蔵元を1996年に引継ぎ、今日の大きな飛躍に繋げたジェロームがそれぞれの区画が持つ個性を生かしたシャンパーニュ造りを行うことを決意し、1999年に初の単一キュヴェ、レ・ジュヌヴロー(ムニエ)とブリスフェー(シャルドネ)を生み出しました。この当時、シャンパーニュではアンセルム・セロスを始めとした新世代により、ブレンドという伝統を重んじた彼らの親世代とは異なるアプローチ、すなわち”テロワールを強調し、その違いを示すこと”に焦点を当てる動きが生まれていましたたが、ジェロームはジャクソンやジャック・セロスと並んで、シャンパーニュにおいて最も早く単一畑の概念を取り入れた生産者なのです。

そして、ドゥウールが生み出すシャンパーニュの味わいがこれほどまでに高く評価されるもう一つの大きな特徴が、リザーブワイン。ジェロームは1998年よりソレラシステムによるリザーブワインの貯蔵を開始し、ドメーヌ初のオーク樽も導入するなどの変革を行いました。こうして、ワインにさらなる複雑さをもたらす礎を築いたのです。

こうして生み出されるドゥウールのシャンパーニュ、ひとくち味わったならば多くの方が魅了されるものであるのは間違いないと言えるでしょう。実際に、ワインメディアや評論家からの評価が高いばかりではなく、現地の有名なワインショップにおいても入荷すると瞬く間に完売してしまうほどの人気で、入手困難となっているほど。日本でも人気に火が付くのは、時間の問題と言っても過言ではないでしょう。

世界的な評価と、現地での圧倒的なまでの人気を集めるドゥウール。この蔵元が生み出す極上の銘酒は、シャンパーニュ・ラヴァーならば、絶対に今、味わっておくべきものであるのは間違いありません。