ブルゴーニュの歴史に燦然と名を残す名門ノエラ家の血筋を引くドメーヌの1つ、ヴォーヌ・ロマネを本拠地とするドメーヌ・ジョルジュ・ノエラ。2010年に6代目当主であるマキシム・シュルラン・ノエラが若干18歳にして祖母からドメーヌを引き継ぐと、そのファーストヴィンテージから各ワイン評価誌で話題を呼び、瞬く間にスターダムにのし上がりました。

ワイン・アドヴォケイト誌は「マキシムは2010年にドメーヌを引き継いで以来、ジョルジュ・ノエラをヴォーヌ・ロマネで最もエキサイティングなドメーヌの1つに変えた」「偉大な才能があり、スターダムを目指す運命にある」「最近のヴィンテージでのマキシムの躍進は流星のようで、誰もが話題にするドメーヌだ」「マキシムのワインをまだ味わった事がないなら、なくなってしまう前にぜひ試してほしい」と大絶賛し、ベタンヌ&ドゥソーヴ誌はロベール・グロフィエやフィリップ・シャルロパンと並ぶ4つ星評価を与え、「ルロワのドメーヌと同じ起源を持つ多くの古樹はよく手入れされており、ワインは素晴らしい品質だ。彼は今、ブルゴーニュの偉大な生産者の世界に入った」と、これ以上ないほどの賛辞を贈っています。

名門ノエラ家の真髄は、先祖代々受け継がれてきたブルゴーニュ屈指のトップテロワールを誇る畑たちにあります。マキシムより前の時代は、ごくわずかに元詰めはしていたものの、ワインの大半をルイ・ジャドやジョセフ・ドルーアンなど大手ネゴスに販売していたため、ほぼ市場に出回ることはありませんでしたが、6代目当主となったマキシムの時代にドメーヌ元詰めに切り替えると、祖母が残した偉大なテロワールを持つ畑から生み出されるワインは、前述の高評価をたたき出し、今ではブルゴーニュの中でも入手困難を極めるほどの人気を得るようになりました。

本拠地ヴォーヌ・ロマネを中心に所有するこれらの優れた畑は、いずれも平均樹齢が極めて高く、最も古いものはエシェゾーの1915年以前に植樹された樹齢100年を超える古樹、グラン・エシェゾーやボーモンも樹齢80～90年を超え、また、若いものでも1980年代～1990年代前半の植樹されたもの。この各畑に植わる高樹齢の樹で育まれたブドウが、ワインにエレガンスをもたらすのです。

ジョルジュ・ノエラが生み出すワインの魅力は、果実の甘やかさ、酸、樽香が一体となった、やわらかくしなやかな味わい。これは、各畑に植わる高樹齢のブドウがもたらすエレガンス、穏やかな抽出でしっかりと引き出したアロマ、焼き加減を軽めに抑えたキャヴァン製の樽を使用して綺麗に効かせた樽の風味によってもたらされるもので、この高いレベルでバランスを織りなす味わいは、唯一無二と言っても過言ではないでしょう。