≪店長ブログ≫「自腹で買って飲んでみました」 第1回:超有名レコルタンのロゼ・シャンパーニュ2016/07/18
皆さん、いつもWINE CLUB30のワインのマメ知識コラムを読んで戴いてありがとうございます。
毎週毎週、やたらと長いメルマガやコラムを書いているFiradis WINE CLUB店長の五十嵐です。
唐突ではありますが、今回からちょっと肩の力を抜いたブログを始めてみようかな、と思いました。
僕が自腹で買って飲んでみたワインについて、思った事をぶっちゃけて包み隠さず書いてみようかな、という内容です。
(ちゃんとしたワイン知識を得ようと思っている方にはあまり役に立たないかもしれませんので、マメ知識コラムの方を読んで下さいね。)
以前、映画監督の井筒和幸さんがTV番組で「こちトラ自腹じゃ!」という映画批評コーナーをやっていました。
無料招待される試写会ではなく自分でお金を払って劇場で観たのだから、
褒めようがけなそうが俺の自由だろう、という趣旨の批評コーナーです。
作品を本気でこき下ろすことも多く、配給会社から映像を提供してもらえなくなったり、映画館から出入り禁止になったりもしたそうです。
今はラッパーのRHYMESTER宇多丸さんが同じような映画批評をラジオでやっていますが、
やはり「身銭を切った」からこそ対象と熱く向き合い、ユーザーと同じ目線で批評している、と感じさせてくれます。
僕らも同様に、輸入商社として買付けのために毎月何十本というワインを試飲するわけですが、
やっぱりじぶんのお金で買ったワインとの向き合い方は、サンプルワインの試飲とはちょっと違う姿勢・向き合い方になるものです。
買付け時の試飲ではあくまでも「分析する・評価する・お客様に自信を持って薦められるかどうかを判断する」という客観的な姿勢でワインに対峙します。
ですが、自分でお金を払って買うのは、純粋においしいワインを楽しむため。
限られたお金の中からこれぞという1本を選んで購入し、ドキドキしながら飲んだときにしか得られないのが、
心を揺さぶられるような感動や、心の底から損してがっかり、という悔しさ。
そこにはやっぱり、本音で出てくる言葉があると思うんですよね。
これから、不定期ではありますがそんなブログを書いていってみようかな、と思っています。
もちろん、各商品にワインレヴューを書くときも各ワインの良いところ・ちょっと弱いところを包み隠さず書くつもりですが、
こちらではもっと本音でずけずけと書こうかと思っています。
あくまでも個人的・感情的な感想ですのであまり役には立たないかもしれませんが、良かったらおつきあい下さいね。
それでは最初の1本。いきなりCLUB30のワインではなくて申し訳ないのですが・・・
僕が自分の誕生日のために買ったシャンパーニュ『ラルマンディエ・ベルニエ ロゼ・ド・セニエ プルミエ・クリュN.V』です。
item/123/ ← 造り手についてはこちらをご覧ください!
THE CHAMPAGNEで購入、税込7214円でした。
自宅で奥さんと一緒に、 赤身系のお刺身(鮪、鰹など)、後はシンプルにお肉を焼いて一緒に楽しみました。
飲んでみての印象を一言で言うと、このシャンパーニュは「赤シャンパーニュ、とでも呼びたくなるロゼ」です。
何しろ力強く剛健な印象。ロゼシャンパーニュでここまでのボディ感≒タンニンを感じるのはなかなかありません。
さらっと飲めて「飲みやすい~♪」なんていうコメントは絶対に出ないロゼです。
セニエ法=プレス前に黒ブドウの果皮を一定期間漬けこんで色素・タンニン分等を抽出する製造法で造られた1本ですが、
結構しっかりと果皮の成分を抽出しているな、という印象。
ラズベリー、サクランボなどの赤い果実系のニュアンスがありながら、若干黒系のフルーツも感じました。
ガス圧も非常に高く、飲み口は最初のアタックからなかなかに積極的。
「やっぱり、ラルマンディエは凄いなあ・・・」と思いつつも、感じたことがありました。
このシャンパーニュ、単体で飲むにはいささか力があり余っているかもしれません。
果実のフレッシュな感覚や豊かに膨らんだまろやかさよりも、がっしりと肩を鷲掴みにされるようなホールド感と言うか。
完全に「食中酒」としての、アグレッシヴなシャンパーニュだと思います。
しっかりとした肉料理(濃厚なソースでの味付けはせず、塩・黒胡椒・ガーリックくらいでしょうか)や、
簡単に用意できるものならチーズやドライフルーツ程度は一緒に楽しむ方が良いでしょうね・・・。
飲みやすさや、リラックス感を求めて飲むときには向かないシャンパーニュ。
今日はとにかくおいしい物をしっかりたっぷり食べるぞ!!!と決意しての食事、その時の最初の1本にはバッチリです。
この食事のときには、個人的には鰹の刺身との相性が素晴らしく良かったです。
生姜、茗荷、大葉を使って風味に複雑性を加え、かつ薫り高くすることで、
このシャンパーニュのキャラクターと上手に寄り添う感じがしました。
鰹とロゼって、本当に相性が良いんですよね。
お値段的にも普段から気軽に飲めるロゼではありませんが、
しっかりと時準備をしてお客様を迎え撃つ時の1本、にはかなりインパクトのある1本だと思います。
ロゼワインをちょっと低く見ている方の鼻を明かすのにも良いかもしれませんね 笑
それでは「自腹で買って飲んでみました」第1回はこれにて終了。
次回、何かを自分で買って自宅で色々試してみたら、書かせて戴きます!
駄文長文、失礼致しました!!
Firadis WINE CLUB 店長 五十嵐 祐介
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