シャンパーニュのグラスを選ぶ

Column

クープ型からフルート型へ

かつて「シャンペン」と言えば、平たい形状の所謂「クープ型」グラスでしたが、結婚式(あるいは歌舞伎町あたりでしょうか・・・)の「シャンパンタワー」でしか使われなくなって久しいですね。
クープ型グラスはマリー・アントワネットの乳房から型取りした、なんていう信憑性がかなり低い蘊蓄も有名ですが、まあ、なかなかに話す場や相手が限られてしまうネタではあります。
シャンパーニュには細長い「フルートグラス」を使用するのが正しい、という認知が広がったのは、近年になって日本市場がシャンパーニュの成熟した飲み手になってきたという証拠でしょう。
より香りを深く楽しむことができ、しかもヴィジュアル的にも美しい「チューリップ形グラス」も多く使われるようになり、レストランやワインバーでエレガントにシャンパーニュを楽しめるようになりました。
このグラスにシャンパーニュが注がれると、期待感と高揚感で心が満たされるものです。

 

THE CHAMPAGNEは、大ぶりのワイングラスを薦めます

ですがここで、THE CHAMPAGNEは、あえて通常の大ぶりのワイングラスでシャンパーニュを飲むことを提案します。
それは何よりも、大ぶりのワイングラスがシャンパーニュの芳しい香りを存分に立たせ、且つ深い味わいを感じ取るのに最も適した形状だからです。
殊に、ヴィンテージ・シャンパーニュはなおさら。
フレッシュな泡や爽快感を楽しむものではなく、時を経た熟成の香りと味わいを心行くまで楽しむには、大ぶりのワイングラスに限ります。
つまり「シャルドネ用」等のワイングラスです。
これまでフルートグラスで飲んでいたシャンパーニュを大ぶりのグラスで飲むと、全く新しい世界が広がることが多くあります。
香りもぐっと開き、口当たりも炭酸のアタックが柔らかく感じられ、エレガントに感じます。
是非とも、自宅でだけでなくレストランで素晴らしいシャンパーニュをオーダーした際にも、「大ぶりの白ワイン用グラスなどで香りと味わいを堪能したい」とソムリエに堂々とリクエストしてみてください。
ソムリエという人種は実はこういったリクエストをしてくれる客が大好き。
必ずその要望に共鳴してくれるはずです。