「ボルドーの5大シャトーについて その2」第29回 ワインはじめて講座
巻末コラム「CLUB30ワインはじめて講座」は、ワインを飲みはじめたばかりの方向けに、
「ワインとはなんぞや」を1からご紹介しているコラムシリーズです。
(過去の記事はWINE CLUB30に随時掲載してきますので、途中参加の方はそちらから!!)
昨日からは「よく聞く“5大シャトー”って何なの?」について。
仏ボルドー、メドック地域で「第一特別級」という最高ランクに格付けされた5つのシャトーのこと、
でしたね。
名前、もう一度書いておきましょうか。
以下の5つ、覚えておくとちょっとカッコいいかもしれませんよ。
- シャトー・ラフィット・ロートシルト
- シャトー・マルゴー
- シャトー・ラトゥール
- シャトー・オー・ブリオン
- シャトー・ムートン・ロートシルト
さて、この「格付」は今から163年も前、
1855年のパリ万国博覧会(*上の絵はその時の様子です)の際にイベントの一つとして発表されたもの。
ボルドーを代表するメドック地域にあるシャトーの中から市場取引価格が高い生産者を61件選び、
1級から5級までに等級付けがされました。
その格付において「1級」に格付されたシャトーが、今の所謂「5大シャトー」です。
(*1件だけ、別地域の生産者も例外的に含まれています)
ここのポイントは格付が当時の「市場取引価格」が基準となったこと、
必ずしもワインの品質と等級が連動しているとは限りません。
それでも「高値で取引されるワインは相応の価値があると見なし、格付は高くあって当然」
という考え方のもとに等級付けがされました。
それ以降163年間、メドック地区の格付に関してはその等級付けが見直されたのはたったの1回!
163年前の価格で付けた等級が、ほぼそのまま・・・どう思いますか??
では次回は、このたった1回の等級見直しエピソードをご紹介しましょうか。
これは、知っておくと良いと思いますよ!
今日も1歩、あなたはソムリエに近付きました!
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