「ワインのテイスティングについて その15」第64回 ワインはじめて講座
巻末コラム「CLUB30ワインはじめて講座」は、ワインを飲みはじめたばかりの方向けに、
「ワインとはなんぞや」を1からご紹介しているコラムシリーズです。
(過去の記事はWINE CLUB30に随時掲載していきますので、途中参加の方はそちらから!!)
色合いを見て、香りを取って、味わいを楽しむ。
ワインを楽しむ基本的な手順をご紹介するシリーズ、「香りを楽しむ」8回目となりました。
前回はワインの香りである「アロマ」には2種類があり、
「第一アロマ」とはブドウの品種そのものに由来する香りであり、
そして「第二アロマ」は「発酵や醸造に由来する香り」、
つまりもともとのブドウにあった香りではなく、ワインとして仕込むことで生まれる新たな香り、というところまででした。
そして今回は『第三アロマ』ともよばれる、『ブーケ』について知って戴こうと思います。
『ブーケ』は「ワインが熟成したことによって獲得する香り」です。
ブドウが収穫されてワインに仕込まれてから、木樽に詰められて数か月、数年と熟成したことで生まれる香りや、
瓶詰めをされたあとセラーで長い間眠っていたことによって生まれる香りのことです。
『ブーケ』の例としては・・・
熟成した白ワインなら、トーストやバター、ローストしたナッツ・アーモンドなど。
赤ワインなら、チョコレートやコーヒー、トリュフ、葉巻、燻製など。
若いワインにある果実や香辛料・ハーブなどとは違い、より「強く、濃く、より複雑」な香りが挙げられます。
これらの香りは、ワインがもともと含んでいた香り成分、
そしてアルコールや酸が時を経て変化・複合化して生まれるもので、いわゆるアルデヒドやエステルの香りです。
ワイングラスを回した時に上に挙げたような香りのニュアンスを感じ取ったら、
それはとても良好な環境で熟成をし、良い段階にきているワイン。
ゆっくりと堪能すれば、更に新たな香りのイメージが現れてくるかもしれません。
そして・・・これらの香りを感じ取り表現できたら、ワイン好きとしては大きな進歩だと思いますよ。
10年以内くらいの熟成ワインなら、価格が手頃なものも沢山あります。
『ブーケ』を実感するためにも、是非そういったワインも試してみてくださいね。
それではまた明日。
次回はいよいよ、ワインを飲んでみましょう(「・・・やっとかよ!」と言われそうですね 笑)!
今日も1歩、あなたはソムリエに近付きました!
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