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終了時刻:2020年6月8日(月)午前09:59

「セミヨン種について」第121回 ワインはじめて講座

セミヨン種

巻末コラム「CLUB30ワインはじめて講座」は、ワインを飲みはじめたばかりの方向けに、「ワインとはなんぞや」を1からご紹介しているコラムシリーズです。
(過去の記事はWINE CLUB30に随時掲載していきますので、途中参加の方はそちらから!!)

「ブドウ品種を詳しく知ろう」シリーズ、白ブドウの8品種目は『セミヨン』種です。
『セミヨン』・・・最近はあまり存在感が無いのですが、仏ボルドー地方の白ワイン用ブドウとして非常に重要な品種です。

ボルドーではこの品種はソーヴィニヨン・ブランやミュスカデルとブレンドされるのが通例で、セミヨン100%の白ワインというのは目立つ存在ではありません。
主要な栽培エリアはボルドーの南東部、グラーヴ、ペサック・レオニャン、そしてソーテルヌの地域。
非常にドライで長期熟成のポテンシャルを有する辛口白ワインからいわゆる「貴腐ワイン」と呼ばれる極甘口タイプまで、リースリング種等と同様に幅広い味わいのワインに使用されるブドウ品種です。

フランス国内ではボルドー以外にはシュッド・ウエスト(南西地方)などで栽培されており、その他の国ではオーストラリアや南米での栽培実績があります。
特にオーストラリアのハンター・ヴァレー地域などでは、この品種では珍しく単一品種で仕込むのが主流となっています。

セミヨンの品種特性はまず、「非常に栽培しやすい品種である」ことが挙げられます。
元々非常に強い育種であり、開花が遅いので気候の影響を受けにくく、その上「貴腐」というカビに強い耐性もあるのでかつてはボルドーの栽培家に非常に重宝されました。
(*「貴腐ワイン」については、次回のこのコラムで詳しくご紹介いたします。)

ですが栽培家にとってのそういったメリットはありながらも、近年はボルドーの辛口白自体の人気がやや低迷していること、甘口ワインの消費量減少に伴って栽培面積は各地で縮小傾向にあります。
伝統地域の伝統品種が少なくなっていってしまうのは、残念ですよね。

ということで、今日の「はじめて講座関連ワイン」としてご紹介したいのは勿論これ。
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それでは今回はこのへんで。
次回も引き続き『セミヨン』種についてご紹介していきます。
辛口白から極甘口まで、その驚くべき香味変化の幅広さについて知って戴きたいと思います。

今日も1歩、あなたはソムリエに近付きました!