モンタルチーノ ヴィンテージ情報(営業 青山マルコ)
Mastrojanni、IL Valentiano、Logonovoと3生産者から聞いた情報を元に、ヴィンテージ情報をお届けします。畑の位置やそれぞれの生産者によって状況は異なりますので、あくまで弊社取り扱いの3生産者の状況としてご認識ください。 ※★の評価は、モンタルチーノ協会から発表されているものです。
2010 ★★★★★ 5ツ星
春から低温多雨で成育が遅れ、開花時点で収穫量の減少が見られた。また病気への心配も広がった。しかし、夏は晴天が続き、バランスよく成熟が進み、収穫は例年より1ないし2週間遅くなったが、すべての要素が稀なほど高いレベルで揃った偉大な年となった。
Mastrojanni:サンジョヴェーゼ10%減
2011 ★★★★ 4ツ星
南アフリカから吹くシロッコと呼ばれる季節風により、多くのサンジョヴェーゼが焼けてしまった。夏の間、昼は40℃夜も30℃を下回ることがないくらい暑く、ブドウの熟度が例年よりも早く上がりすぎてしまう事が懸念されたため、収穫時期は例年より早くなった。
Mastrojanni:サンジョヴェーゼ20%減
2012 ★★★★★ 5ツ星
春は寒く6月は雹害に遭い、夏は非常に暑かった年。総じては偉大な年ではあるが、雹害のため生産量の少ない年でもある
Mastrojanni:サンジョヴェーゼ40%減
Logonovo:4月から7月にまったく雨が降らなかった為、8月にメルローに灌漑した。
2013 ★★★★ 4ツ星
2012年同様夏までは暑くて雨が降らなかったが、秋は雨が続いた。サンジョヴェーゼ・グロッソは他のブドウよりも皮が厚く、夏に雨が降らない状態が続いたことによりブドウに水分が足りない事に気づき、収量を落として水分量を維持するなど工夫が必要な年だった。秋に雨が降ることにより水分保有率が回復し結果良いヴィンテージとなった。
Mastrojanni:サンジョヴェーゼ30%減
2014 ★★★ 3ツ星
イタリア全土で困難な天候。冷涼な夏と降雨・日照不足により成熟が妨げられ病害も広がった。
Mastrojanni:かなり高い確率でブルネッロを生産しない。
IL Valentiano:サンジョヴェーゼ40%減
2010~2013年まで非常に良いヴィンテージだと言えますが、サンジョヴェーゼの収量は様々な要因により落ちています。 逆に言えば、生産者の力量・努力によって収量を減らすことで、高いクオリティーを維持したとも言えます。また、収量を減らしながらも価格は維持するという高いコストパフォーマンスがイタリアの魅力であり、心意気ではないでしょうか。
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