WINE CLUB 30 店長ブログ 「ワインの香りや味わいを表現する意味」2015/06/05
店長ブログにアクセスして頂いてありがとうございます。
開業から3週間、沢山のお客様からご注文を戴き、僕たちのセラーからワインをお届け致しました。
CLUB 30のワイン、いかがでしたか??
Firadisのスタッフが膨大なワインの中から選んだ30本、ご感想を聞かせて戴ければ嬉しいです。
さて、今日のCLUB 30の”売り”でもある「テイスティングコメントの表現」について書こうと思います。
昨日、CLUB 30テイスターの大越基裕さんがワインスクールで上級者向けに実施しているセミナーを受講させて戴きました。
(僕は決して上級者ではありませんが、「上級者がどんなことを学んでいるのか」を学んできました。)
今回のセミナーのテーマは、「香りを分析する」。
香りを楽しむことはワインを飲む醍醐味でもありますが、同時にワインを評価する時の重要な基準となります。
香りの要素はブドウの品種、産地、気候、ヴィンテージ、醸造技術、熟成方法、様々な要素によって複雑に構成され、
同じ品種で同じ地域で造ったとしても、造り手によって全く違う香りのワインとなります。
CLUB 30の動画を見て戴ければ分かりますが、同じシャルドネ種の白ワインでも、
「柑橘類」の香りが表現される場合もあれば、「洋ナシや白桃、メロン」などの香りが表現される場合もあります。
この違いは、産地の気候・ヴィンテージ(暑い、寒い、雨が多い・・・)や醸造・熟成方法の違いから来るものです。
大越さんの話では、「香り」という分野はいまだ謎が多く、全体の20%程しか科学的に解明されていないとのこと。
ワインの香りは一般的に果物や花、香辛料や時には動物などで表現されたりもしますが、
実際にその果物の香り成分と全く同じ香り成分を持っているわけではありません。
これはあくまでも、「先に飲んだ人がまだ飲んでいない人に味わいのイメージを伝える」ために編み出された手法です。
我々ワイン屋は、お客様のワインの好みや、
その時一緒に楽しむ料理などによって一番ピッタリなワインをご提案するのが仕事。
お客様が、思わず想像力を掻き立てられてそのワインが飲みたくてたまらなくなるように、
想像力を駆使して「数値化できない要素」を表現しようとしているのです。
そこに一定の表現手法・ルールが出来、上記のような果物・花・香辛料と言った喩えが生まれて行ったわけです。
でも、お客様が普段ワインを誰かと一緒に楽しまれる時は、
香りも味も自由に表現する方がずっとずっと楽しいと思います。
プロが表現する手法で話すよりも、勝手な面白い表現をしてああだこうだ言う方が、
ワイン談義が盛り上がりますしね。
ワインのプロフェッショナルも、実は心の中でワインの香りを自分だけの表現で位置付けているものです。
例えば僕は、フランス・ロワール地方のカベルネ・フラン種で造られたワインを、
「しば漬けの香り」と位置付けています(この表現で記憶し15年です)。
皆さんも是非、ワインを楽しむ時は「自分勝手な香り・味の位置づけ」をしてみて下さい。
自分独自のワインの味わい基準ができると、自分の好みのワイン探しが、ぐっと正確さを増してきますよ。
最後にちょっとだけワインの宣伝ですが・・・
ソーヴィニヨン・ブランを使用したフレッシュな白ワインに「3MH」というグレープフルーツと全く同じ香り成分が発見された、という奇跡的な事実があります。
本当にグレープフルーツを感じるかどうか?
CLUB 30のワイン「ル・クロー・ドローム ヴァランセ・ブラン」でお確かめを。
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グレープフルーツの香りを具体的に感じると、香りを表現して伝える、ということが良く分かると思います。
そして次にCLUB 30でお買い上げのワインを楽しむ時、是非誰かに動画を撮ってもらって下さい!
その動画を、CLUB 30のFacebookに投稿して戴いた方には、プレゼントを差し上げますよ。
それでは、週末はおいしいワインとともに楽しくお過ごしください。
Firadis WINE CLUB 30 店長 五十嵐 祐介
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