「ワインラベルの読み方 その6」第21回 ワインはじめて講座
巻末コラム「CLUB30ワインはじめて講座」は、ワインを飲みはじめたばかりの方向けに、
「ワインとはなんぞや」を1からご紹介しているコラムシリーズです。
(過去の記事はWINE CLUB30に随時掲載してきますので、途中参加の方はそちらから!!)
「ワインのラベルには何が書いてあるか」シリーズも第5回目となりました。
今回題材にしているラベルで読み解く部分はあと2行!
これで皆さんも、ボトルを手に取ってバックラベルを見なくても、
ある程度の情報は棚に並んでいる段階で把握できるようになっていきますよ。
(勿論、産地の名前などを覚えつつ、ですけどね。)
昨日はラベル一番下の行に書かれている、
アルコール度数、生産国、亜硫酸添加の有無、容量についての表記をご紹介しました。
今日はそのすぐ上の行を見てみてください。
「Mis en bouteille par FRANCOIS D’ALLAINES, Demigny, Saone-et-Loire, FRANCE」
やや長い文ですがここは「瓶詰め場所」が記載されています。
「Mis en bouteille」は、「瓶詰めをされた(bouteilleは、bottle=ボトルの意味です)」。
あとは、France=フランスの、Saone-et-Loire=ソーヌ・エ・ロワール県の、Demigny=デミニー村で、
FRANCOIS D’ALLAINES=フランソワ・ダレンによって瓶詰めされた、と書いてあります。
これは、生産したフランソワ・ダレンが瓶詰めまできちんと蔵元で実施しています、という意味。
生産者が最後の瓶詰めまで一貫してやりました、ということを保証しています。
桶売り・買いしたワインを、どこか別のところで詰めたような素性の怪しいワインではないですよ、
ということをしっかりと主張している訳ですね。
生産国には、ブドウを栽培農家から買って仕込んだり、
既にワインに仕込まれた状態で買ってブレンドして詰めたりするだけの
「ネゴシアン(ワイン仲買業者)」と呼ばれる会社もありますが、うちは全部自社でやっています、
という主張をしているわけですね。
いつ、だれが、どこで、どうやって作ったか・・・
ラベルに書かれているのは、全てそんな自己紹介に繋がるわけですね。
それでは明日、最後の1行を読み解きましょう!
今日も1歩、あなたはソムリエに近付きました!
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