「安いワイン」と「高いワイン」は、何が違うのか? その2 第33回 ワインはじめて講座
巻末コラム「CLUB30ワインはじめて講座」は、ワインを飲みはじめたばかりの方向けに、
「ワインとはなんぞや」を1からご紹介しているコラムシリーズです。
このミニコラムも、今回で遂に30回を迎えました!!
(過去の記事はWINE CLUB30に随時掲載してきますので、途中参加の方はそちらから!!)
さて、前回からは「高いワインと安いワイン、何が違うのか?」という誰もが思う疑問について。
でも実は、ワイン1本を造るコストは、500円のワインも100万円のワインも、
せいぜい数千円くらいしか違わないんですよ、という事実を皆さんに知って戴きました。
さて、それでは本質に迫っていきましょうか。
ワインに価格差が生まれる背景・要因は一言でいえば「同じ面積の畑から造るワインの本数の違い」です。
例えば、1ha(100m四方です)のブドウ畑があったとします。
ここに、Aさんは1mおきに葡萄樹の列を植えていき、樹と樹の間隔を1mに設定しました。
その場合は、Aさんは大体10,000本の樹を植えることができます。
仮にブドウの樹1本からワイン1本作れるだけのブドウを収穫したとすれば、
Aさんの生産量は1haあたりワイン10,000本となります。
一方で、お隣のBさんは、ブドウ1本1本が土から十分に養分を吸えるよう、丁寧に育てたいと思いました。
そこで、列の間隔は2mおき、同列に植えた樹と樹の間隔はAさんと同じ1mに設定します。
そうすると、1haに植えられる樹の本数はAさんの半分、5,000本となります。
1本の樹から同じ量のブドウを収穫したとすれば、生産量はワイン5,000本ですよね。
ほぼ同じ労力とコストをかけているのに、もしこれを同じ値段で売ったら、
当然Bさんは収入が半分になってしまう。
そこで、Bさんは丁寧に、少量生産で育てた分値段をAさんのワインの2倍にして、必要な売り上げを確保する。
これが、ワインに価格差が生まれる基本的な背景です。
畑から収穫できるブドウの量を減らして質を上げる、それを価格に転嫁する。
つまり、高いワインは「生産量の低いワイン」。
まず、これが一つの理由である、と今日は覚えておいて戴ければと思います。
でも・・・当然、それだけじゃありません。そのあたりはまた次回。
今日も1歩、あなたはソムリエに近付きました!
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