「安いワイン」と「高いワイン」は、何が違うのか? 第34回 その3 ワインはじめて講座
巻末コラム「CLUB30ワインはじめて講座」は、ワインを飲みはじめたばかりの方向けに、「ワインとはなんぞや」を1からご紹介しているコラムシリーズです。
(過去の記事はWINE CLUB30に随時掲載してきますので、途中参加の方はそちらから!!)
前回は「ワインの価格差は同じ面積当たりから収穫されるブドウの量、造るワインの量に反比例する」
という考え方についてご紹介しました。
ブドウをたくさん植えて1haあたりの生産効率を上げれば安いワインが造れるし、
果実の凝縮度を増すために樹の本数を減らしていけば、品質が上がる分価格も上がる、という考え方です。
併せて、ワインの取引市場において価格差が生まれていく原因がもう一つあります。
それはやっぱり「需要と供給のバランス」。
ワイン愛好家の人気は高いのに生産量が極端に少ないワイン、
格付が非常に高いワイン、または著名な評論家が高得点を与えたワインなどは、
世界中のレストランや愛好家、コレクターが数少ない本数を奪い合うわけですから、
自然と値段が上がっていきます。
極端な場合には、評論家が高得点を付ける前の価格に対して10倍以上もの高値に跳ね上がることも。
そういった一躍スターダムに駆け上がるワインは「シンデレラワイン」なんて呼ばれています。
この間までは結構気軽に手の届く値段だったのに・・なんていうワイン、結構あるんですよ。
ですが一方で、生産者たちが有名評論家に高得点をもらいやすい傾向の味わいスタイルを分析し、
敢えてそのスタイルに造り込んでいく、という弊害が生まれた時期もありました。
ある一人の評論家の好みが、ワイン造り全体のトレンドを左右してしまう・・・
そんなことも起こっていたんですね。
ワインの価格差が生じる理由、まずはざっくりとご紹介させて戴きました。
それではまた次回。
今日も1歩、あなたはソムリエに近付きました!
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