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終了時刻:2020年6月8日(月)午前09:59

「ワインのテイスティングについて その12」第61回 ワインはじめて講座

ワインボトルイメージ
巻末コラム「CLUB30ワインはじめて講座」は、ワインを飲みはじめたばかりの方向けに、 「ワインとはなんぞや」を1からご紹介しているコラムシリーズです。
(過去の記事はWINE CLUB30に随時掲載していきますので、途中参加の方はそちらから!!)

色合いを見て、香りを取って、味わいを楽しむ。
ワインを楽しむ基本的な手順をご紹介するシリーズ、「香りを楽しむ」5回目となりました。
前回は「グラスを回すやり方」についてのご紹介でした。
書き忘れましたが、これを「スワリング」と呼ぶんですよ。

スワリングの意味は、ワイン全体を空気に触れさせることです。
これによって注いだ時よりも温度が少しだけ上昇しアルコールの気化が始まります。
併せて香りの成分が揮発して液面から上に上がってくるために
最初よりも香りを強く感じられるようになります。
これを香りが「開いた」と表現する訳ですね。

ワインの香りを構成する要素はワイン1本1本毎に異なっており、 そして含まれている香り成分それぞれで揮発を始める温度が異なります
ワインをグラスに注いで外気に触れさせ、 スワリングをすることにより温度は継続的に上昇を始めます。
するとワインの中からは既発温度が低い順に香り成分が空気中に出てくるため、 時間経過によって温度が上がるにつれて新しい香りがどんどん出てきたように感じるわけです。

併せて、ワインの成分が空気に触れることで酸化が始まり、 化学反応によってまた新しい香りが現れてくる。
この「温度変化による香り成分の揮発」と「酸化の化学反応による香りの変化」の2つが、 ワインが「開く」ということなのだ、と理解して戴ければ良いと思います。

それではまた次回。
次は、ワインの香りには「アロマ」「ブーケ」「フレーヴァー」の3つがある、 というお話をさせて戴こうと思います。

今日も1歩、あなたはソムリエに近付きました!

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