「ワインのテイスティングについて その13」第62回 ワインはじめて講座
巻末コラム「CLUB30ワインはじめて講座」は、ワインを飲みはじめたばかりの方向けに、
「ワインとはなんぞや」を1からご紹介しているコラムシリーズです。
(過去の記事はWINE CLUB30に随時掲載していきますので、途中参加の方はそちらから!!)
色合いを見て、香りを取って、味わいを楽しむ。
ワインを楽しむ基本的な手順をご紹介するシリーズ、「香りを楽しむ」6回目となりました。
前回はグラスをくるくると回すことでワインが「開く」のは、
「温度変化による香り成分の揮発」と「酸化の化学反応による香りの変化」によるものだ、という話でした。
知った上で香りを取ると、今までよりも「確かに香りが段々変化して新しい香りが感じられるな」・・・
と思えたのではないでしょうか。
続いて今回からは、ワインの香りには3つの種類がある、ということを知って戴きたいと思います。
3つの香りとは『アロマ』『ブーケ』そして『フレーヴァー』ですね。
まず最初の『アロマ』から始めましょう。
『アロマ』とは、ブドウの品種そのものに由来する香りの事で、『第一アロマ』と『第2アロマ』があります。
『第一アロマ』はブドウ品種由来の香り。
このブドウ品種なら、強弱はあれ必ずこの香りがあるもの・・・という、その品種の個性・特徴とも言える香りです。
『第二アロマ』は、発酵・醸造に由来する香りのことです。
今回はまずブドウ品種由来の香りである『第一アロマ』についてご紹介します。
例えばソーヴィニヨン・ブラン種の代表的な香りであるグレープフルーツの香り、
ゲヴュルツトラミネール種ならライチ・・・と、その品種を覚えるときのキーワードともなるような香り。
こういうものが『第一アロマ』です。
勿論、この代表的な香りに加えて、産地の気候条件や土壌の質などによって、
同じ品種でもアロマの質や構成が変わっていきます。
いちばん分かりやすい例でいうと、
同じブドウ品種を非常に暑い気候の地域で栽培した場合と、冷涼な地域で栽培した場合のアロマの違い。
暑い地域で収穫されたブドウは、
品種を表現する果物が「完熟した状態」「砂糖漬けにした状態」「煮詰めてジャムにした状態」のように感じられます。
一方で涼しい地域で収穫された同じ品種のブドウは、
まだまだ若くフレッシュな果物の摘みたての状態のような甘酸っぱい印象がある・・という具合ですね。
このような香りの印象から、目隠しでワインを飲んだ時でも産地が暑い地域か寒いところか・・・
なんていう推察をすることもできるわけですね。
それではまた次回・・・次は『第2アロマ』についてご紹介です。
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