「ワインのテイスティングについて その14」第63回 ワインはじめて講座
巻末コラム「CLUB30ワインはじめて講座」は、ワインを飲みはじめたばかりの方向けに、
「ワインとはなんぞや」を1からご紹介しているコラムシリーズです。
(過去の記事はWINE CLUB30に随時掲載していきますので、途中参加の方はそちらから!!)
色合いを見て、香りを取って、味わいを楽しむ。
ワインを楽しむ基本的な手順をご紹介するシリーズ、「香りを楽しむ」7回目となりました。
前回はワインの『アロマ』には第一、第二の2種類があり、
『第一アロマ』とはブドウの品種そのものに由来する香りの事、という話まででした。
このブドウ品種なら、強弱はあれ必ずこの香りがあるもの・・・という、その品種の個性・特徴とも言える香りですね。
では今回は『第二アロマ』についてご紹介します。
第一がブドウ品種由来でその個性や特徴を象徴する香りであるのに対して、
第二アロマは「発酵や醸造に由来する香り」です。
つまりもともとのブドウにあった香りではなく、ワインとして仕込むことで生まれる新たな香り、ということです。
このうちでとても分かりやすいものを2つほど挙げてみます。
一つ目は例えば「イースト香」。
これはワインを酵母によってアルコール発酵させた後、酵母をろ過する前に付着する香りです。
ワインにパン屋さんの前を歩いた時のような香りがあったら、それは『酵母に由来する第二アロマ』です。
もう一つは、例えば木樽の中で発酵させた時にワインに付着する木の香りです。
伝統的な木樽発酵をする生産者のワインからは、香ばしい木の香りが感じられます。
これが『樽に由来する第二アロマ』です。
現代の超大量生産ワイナリーだと、
「オークチップ」という木屑を漬け込んでこの香りを無理矢理付ける場合もありますけどね。
果実の香り=第一アロマ、次の段階で生まれる香りが第二アロマ、今回はここまで覚えましょう。
次回はさらに次の段階で生まれる香り『ブーケ』についてご説明します。
(『ブーケ』は、『第三アロマ』とも呼ばれますが、Firadisでは『ブーケ』を採用します)
それではまた明日。
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