「白ワインの着目ポイント」第67回 ワインはじめて講座
巻末コラム「CLUB30ワインはじめて講座」は、ワインを飲みはじめたばかりの方向けに、
「ワインとはなんぞや」を1からご紹介しているコラムシリーズです。
(過去の記事はWINE CLUB30に随時掲載していきますので、途中参加の方はそちらから!!)
<前回からは「ワインを飲むときに、どこに着目すればよいのか」。
まずは、シャンパーニュやスパークリングワインなどの「泡もの」を飲むときに感じるべき5ポイントを紹介しました。
- 泡の強弱(炭酸の強さです)、泡の口当たりがきめ細かいか、粗いか
- 酸の程度 酸っぱいくらい酸が強いか、優しいか / 締め付けるような感じがあるか
- 果実味の程度 甘さがあるか、ドライな辛口か、など
- ミネラル感 口の中がキュッと引き締まるような感じがあるか
- 飲み込んだあとに、喉の奥から温かく返ってくる余韻はあるか
続いては白ワインの味わうべきポイントなのですが、
白ワインに関しては上の4つから一番上の「泡の強弱」を除き、替わりにこれを入れてください。
●テクスチュア 口当たりがシャープ/硬質/パキパキしている、やわらか/まろやか/こってりしているか
そして、より「酸と果実味のバランス」に着目して欲しいな、と思います。
白ワインは、ブドウ由来の豊かな酸と果実の甘み、そのバランスと熟成による変化を楽しむお酒、
と考えて戴ければ良いと思います。
酸ばっかりが際立って酸っぱくて飲み疲れるようなワインや、
甘ったるくて締まりのない、ただただ果実の甘さだけがある弛緩したようなワイン、
またはやけに辛口でギシギシと硬く口の中を締め付けて人を疲れさせるワインは
「イマイチな白ワイン」だと思いましょう。
一方で果実味が十分なふくよかさを持っていて、
程よい酸がそれを綺麗に整え、ミネラルの硬さが背骨のような役割を果たしているワインは、
バランスが良いワインだな、と感じさせてくれます。
ワインを飲み始めて最初のうち、ただ漠然と飲んでいると「バランスの良さ」という考え方が
今一つピンとこないかもしれません。
ですがこうしてチェックすべき項目を整理してそこに着目して飲んでいくと、
バランスの良し悪しというのは結構明確に見えてくるものです。
次回は赤ワインの着目ポイントを整理するのですが、
今日からはワインを口にするときに出来るだけそれぞれの要素のバランス感を評価してみてください。
自分の好みで構いませんので、
「果実味は十分だけど、もうちょっと酸があったら飲み口が爽やかになるかも」
など、
「ここがこうだったらもっとおいしくなりそうだな」という視点でワインを見てみてください。
だんだんと自分のワインの好みが分かり、評価が出来るようになるはずですよ。
それでは今日はこの辺りで・・・次回は赤ワインの「味わうポイント」。
今日も1歩、あなたはソムリエに近付きました!
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