「赤ワインの着目ポイント」第68回 ワインはじめて講座
巻末コラム「CLUB30ワインはじめて講座」は、ワインを飲みはじめたばかりの方向けに、
「ワインとはなんぞや」を1からご紹介しているコラムシリーズです。
(過去の記事はWINE CLUB30に随時掲載していきますので、途中参加の方はそちらから!!)
前々回、前回と、スパークリングワインと白ワインを飲むときに味わうポイントを紹介しました。
- 泡の強弱(炭酸の強さです)、泡の口当たりがきめ細かいか、粗いか
- テクスチュア口当たりがシャープ/硬質/パキパキしている、やわらか/まろやか/こってりしているか
- 酸の程度 酸っぱいくらい酸が強いか、優しいか / 締め付けるような感じがあるか
- 果実味の程度 甘さがあるか、ドライな辛口か、など
- ミネラル感 口の中がキュッと引き締まるような感じがあるか
- 飲み込んだあとに、喉の奥から温かく返ってくる余韻はあるか
でしたね。
今回は赤ワインの味わいポイントなのですが、
こちらも基本は白ワインと大体同じですが、大きく異なる要素がひとつあります。
それは赤ワインの「テクスチュア」を構成する大きな要素「タンニン=渋み」の度合い、ですね。
赤ワインには量や質の差はあれど、必ずこの「タンニン」分が含まれています。
ブドウの果皮に由来する成分で、
果皮の厚いブドウ(例えばカベルネ・ソーヴィニヨンなど)から造られたワインは、
タンニンの含有量が非常に多くなり、イコール「渋みの強いワイン」と認識されます。
逆に果皮の薄いピノ・ノワール種などだと、タンニン量が低く優しいタッチになります。
赤ワインを味わう時、是非この「タンニンの量と質」に着目してみてください。
タンニンの量、強さについては使用しているブドウ品種にも確かに左右されるのですが、
その質でワインの良し悪し、そして飲み頃かどうかの判断などができます。
赤ワインを口に含んだら、
まずはタンニン分が「ざらざらしている=砂のように粒が細かい」のか、
「なめらかで滑り落ちていくよう」なのかを評価してみてください。
舌の上でざらつきがあったり、過剰に口の中を締め付けたりする状態にあったら、
そのワインはまだ飲むのには若すぎたのかもしれませんし、
または造り手が果皮を強く絞り過ぎてしまい、
タンニンが必要以上に含まれてしまったのかもしれません。
ざらついたタンニンが滑らかになっていくのには時間が必要、
これがワインの熟成にも関係しているということ。
つまり、飲み頃に達しているワインはタンニンがこなれていて心地よい、ということですね。
明日は赤ワインの味わいの「バランス」についてご紹介しますね。
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