「メルロ種について」第81回 ワインはじめて講座
巻末コラム「CLUB30ワインはじめて講座」は、ワインを飲みはじめたばかりの方向けに、
「ワインとはなんぞや」を1からご紹介しているコラムシリーズです。
(過去の記事はWINE CLUB30に随時掲載していきますので、途中参加の方はそちらから!!)
それではいよいよ今回第81回から「ブドウ品種を詳しく知ろう」編、スタートです!
以前カベルネ・ソーヴィニヨンとピノ・ノワールについてはご紹介をしましたので・・・
では『メルロ』種から再開、ということに致しましょう。
ひとつのブドウ品種で2-3回、黒ブドウ・白ブドウを交互に1種ずつご紹介していきます。
このコラムをお読みいただいている読者の方に覚えて戴きたい
『メルロ』という品種の特徴を3つほどの要素でまとめますと
「果実味甘やかジューシィ、土っぽい印象、滑らかな口当たり」というところでしょうか。
カベルネ・ソーヴィニヨンと同じくフランス・ボルドー地方を原産としていながら、
その特徴はカベルネの「がっしりパワフル、タイトで骨太」な印象とは相反するイメージですね。
それは同時に、カベルネ・ソーヴィニヨンとブレンドすることで
お互いの足りない部分を補いあえる品種でもある、ということです。
メルロの代表的産地は、
フランス・ボルドー地方のサン・テミリオンとポムロール、
そしてその次にはやはりUSAカリフォルニアが来るかな、と思います。
イタリアやスペイン、チリその他の新世界各国でも栽培されていますが、
クオリティ面での代表産地と言えばボルドー&カリフォルニア、となります。
アメリカ国内では1980年代後半から90年代前半にかけてメルロ系ワインの大ブームが起こり、
10年程でメルロの栽培面積が一気に10倍に広がった、と言われています。
甘やかな味わい、そして滑らかで贅沢感ある口当たりが、
アメリカの食文化や当時の消費者嗜好にフィットしたのでしょうね。
(*ですが・・・米国のメルロ文化は、2000年代中盤になると沈静化し、ピノ・ノワールが人気に。
この辺りの背景はまた別の機会にご紹介しますね。)
それでは今回はこのへんで・・次回も『メルロ』種について続けます。
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