「メルロ種について その2」第82回 ワインはじめて講座
巻末コラム「CLUB30ワインはじめて講座」は、ワインを飲みはじめたばかりの方向けに、
「ワインとはなんぞや」を1からご紹介しているコラムシリーズです。
(過去の記事はWINE CLUB30に随時掲載していきますので、途中参加の方はそちらから!!)
「ブドウ品種を詳しく知ろう」編、前回からは『メルロ』種のご紹介をしています。
前回内容まとめますと、メルロは仏ボルドーと米カリフォルニアを代表産地とし、
「果実味甘やかジューシィ、土っぽい印象、滑らかな口当たり」が特徴の品種、ですね。
ワインを始めて飲む人がカベルネ・ソーヴィニョンを飲むと「渋い!」と感じるかもしれませんが、
メルロのワインなら飲みやすく感じるのでは、と思います。
もし、ワインをあまり飲まない方とご一緒するときは、メルロを選んでみてください。
さて、実はこの品種の特徴として忘れてはいけないのが「作物としての優位性」。
いわゆる早生の品種で栽培期間がカベルネ・ソーヴィニヨン種等よりも1-2週間短いのです。
つまり早く収穫に至るため、気候変動などに直面するリスクが少ない、という利点があります。
(但しこの品種は霜には弱い、と言われています)
カベルネは収穫までの期間が長いため、
やっと収穫・・・というタイミングでそれまで少なかった雨に見舞われて台無しに、
なんていうケースもあるんですね。
また、『メルロ』はタンニン分の含有量がカベルネよりも少ないので、
仕込んでから早く飲み頃を迎える傾向があります。
若いうちから柔らかい味わいで飲みやすく楽しめるワイン、ということですね。
生産者にとっては「カーヴで熟成させなくても、早く売りに出せる」という利点もあるわけです。
このように生産者にとって非常に魅力的な利点があるため、
ボルドーでは特に低価格のカジュアルワインを造る生産者を中心に、
育てやすくリスクの低いメルロの作付け比率を高める動きが活発。
最近のボルドー赤ワインのブドウ品種を見ると、多くのワインが50%以上のメルロを使用していますが、
こういった品種特性によるものだと思っておいてくださいね。
それでは今回はこのへんで。
次回は白ブドウ最初に品種『シャルドネ』種をご紹介します!
今日も1歩、あなたはソムリエに近付きました!
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