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終了時刻:2020年6月8日(月)午前09:59

「カベルネ・フラン第2回」第86回 ワインはじめて講座

カベルネ・フラン種
巻末コラム「CLUB30ワインはじめて講座」は、ワインを飲みはじめたばかりの方向けに、
「ワインとはなんぞや」を1からご紹介しているコラムシリーズです。
(過去の記事はWINE CLUB30に随時掲載していきますので、途中参加の方はそちらから!!)

「ブドウ品種を詳しく知ろう」編、今回も『カベルネ・フラン』をご紹介します。
フランス・ロワール地方ではこの品種100%の素晴らしいワインが数多く存在し、 銘醸地ボルドーでもブレンドの屋台骨となる重要なブドウ品種として位置づけられる品種です。

さて、続いてカベルネ・フランの品種としての特徴に入っていきましょう。
この品種の特徴は
「粒が小さく果皮が薄い、カベルネ・ソーヴィニヨンよりも収穫が早く、酸度が高い」
果皮が薄いため色素・タンニン成分の含有量が少なく、 出来上がるワインは透明度の高い明るい赤色となり、引き締めるような強い渋みはなく、 どちらかというと甘酸っぱくフレッシュな酸味が前に出てくるワイン。
それがつまり、前述のように赤い果実系の表現や、 スミレの花といった軽やか・華やかなイメージに繋がるんですね。

時々「カベルネ・フランはピーマンみたいな青臭い香りがするから嫌い」
なんて言う方もいらっしゃいますが、 それは完熟していない果実を使っている、品質の高くないカベルネ・フランを飲んでしまったからです。
実は市場に流通しているカベルネ・フランにはそういうものが多いのですが・・・
本当に上質なおいしいカベルネ・フランには、茎っぽい青さや臭みは、全くありません。

繊細な酸と、深い旨味。
この品種は、料理の味を包み込む(例えば、脂をあっさりさせるとか)のではなく、 風味を伸びやかに広げてくれるワインを生みます。
言わば「拡張のマリアージュ」とでも言いましょうか。
素材そのものの旨味を楽しむシンプルな料理にふさわしいワイン・・・和食にも、とても合うんですよ!

それでは今回はこのへんで。
次回は新しいブドウ品種をご紹介します。
『カベルネ・フラン』の次は、『ソーヴィニヨン・ブラン』です。

今日も1歩、あなたはソムリエに近付きました!

第87回 ソーヴィニヨン・ブラン種について>>