「ソーヴィニヨン・ブラン種について」第87回 ワインはじめて講座
巻末コラム「CLUB30ワインはじめて講座」は、ワインを飲みはじめたばかりの方向けに、
「ワインとはなんぞや」を1からご紹介しているコラムシリーズです。
(過去の記事はWINE CLUB30に随時掲載していきますので、途中参加の方はそちらから!!)
「ブドウ品種を詳しく知ろう」シリーズ、6品種目となりました。
ブドウ品種を沢山覚えないといけないのは大変そうだなあ・・・と思っていらっしゃる方、
そんなに心配しなくて大丈夫ですよ。
最初の段階では、覚えておくと良い品種は10個くらいで十分。
簡単な特徴だけでもワイン選びにはちゃんと活用できますので、覚えられる範囲で頑張りましょう!
さて、今回からは白ワイン用ブドウの2品種目『ソーヴィニヨン・ブラン』について。
白ブドウはシャルドネが王様的存在でソーヴィニヨンはちょっとだけ地味な感じもしますが、
カベルネ・ソーヴィニヨンとピノ・ノワールと同じような関係だと思いますので、
是非ちゃんと知っておいてくださいね。
ソーヴィニヨン・ブラン種の代表的な産地と言えば、
フランスならボルドー、そしてロワール河の上流地域(サンセール、メヌトゥ・サロン、ヴァランセなど)。
そして、現代では代表的な産地として忘れてはならないのがニュージーランドです。
気候的には海洋性や大陸性気候の、十分な日照・温度と寒暖差を好む品種のようです。
糖度と酸の絶妙な共存こそが、きりっと爽やかなソーヴィニヨン・ブラン白ワインの醍醐味ですから、
温度差のある環境、というのは生育において重要な要素になります。
ソーヴィニヨン・ブランのワインの特徴を一言で表現するならば、
『フレッシュな柑橘類の切れ味鋭いシャープな酸と、
ミントや青草のように爽やかで抜け感のある印象』でしょうか。
特徴的なグレープフルーツの甘い香り、
そして味わいにはスダチやカボスのように生き生きとしてシャープな酸があり、ハーブの香りも色々・・・
リフレッシュするような、鮮烈さがとても心地よいワインです。
このきりりとした辛口の味わいは、
新鮮な魚介類を生で楽しむ日本の食文化にとにかくぴったり。
CLUB30で「ヴァランセ・ブラン」のページにコメントとして書いたのですが、
とにかくお寿司屋さんからの支持が高いのがソーヴィニヨン・ブラン100%のワインです。
シンプルにレモンを絞っただけの生牡蠣。
白身魚のお刺身にワサビ醤油や大葉、そして勿論スダチ・・・これが、実によく合うんですよね。
皆さんもご自宅で白身魚のお刺身を楽しむときに選ぶワインは、
まずはソーヴィニヨン・ブランを第一候補にしてみると良いですよ!
それでは今回はこのへんで。
次回もソーヴィニヨン・ブランについて引き続き・・。
この品種の研究で見つかった、驚きの事実についてもご紹介します。
今日も1歩、あなたはソムリエに近付きました!
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