「ゲヴュルツトラミネール種について その2」第110回 ワインはじめて講座
巻末コラム「CLUB30ワインはじめて講座」は、ワインを飲みはじめたばかりの方向けに、「ワインとはなんぞや」を1からご紹介しているコラムシリーズです。
(過去の記事はWINE CLUB30に随時掲載していきますので、途中参加の方はそちらから!!)
「ブドウ品種を詳しく知ろう」シリーズ、白ブドウ6品種目は『ゲヴュルツトラミネール』。
主な産地として最も知られているのは、フランス北部のアルザス地方及びドイツ等ですが、実は北イタリア「トレンティーノ・アルト・アディジェ州」にある『トラミン』村が『トラミネール』という名前の由来なのでした。
さて、それでは今回はこの品種で造られるワインの香り・味わい特徴についてご紹介しますね。
前回も書いた通り、とにかく個性的な香りで知られるこの品種。
一言で表現するならば、誰もが納得の「そのまんま、ライチ」です。
この特徴的な香りは、産地や生産者によって一定の特徴差はあるものの、自己主張を控えません。
僕自身がそうだったのですが、この品種に出会ったことではじめて心の底から「ブドウって品種によって、本当に香りや味が違うもんだなあ・・・」と納得できる方は多いようです。
だから僕はワイン初心者の方向けの講座をやる時には第1回目にゲヴュルツのワインをお出しして「ワインの香りって、違いが分かるものなんだ」という自信を付けてもらう、ということをしています。
皆さんも、飲んで戴ければすぐに納得して戴けるはずですよ。
ライチの甘いニュアンスの中に見え隠れするパッションフルーツや桃の濃厚で甘やかなアロマ。
それでいて、冷涼な気候の産地が多いゲヴュルツは果実の甘みを緩ませずにきちんと引き締めてくれる繊細な酸が同居しています。
その結果、ゲヴュルツが「ちょっと個性的で面白いワイン」に閉じ込められず、王道のゴージャスな白ワインに仕立てているわけです・・・個性的ながら、なんとも魅力的なブドウ品種!!
では、今日もこの品種のワインを1本ご紹介。
より個性のはっきりした『ゲヴュルツトラミネール』なら、これを是非。
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≪はじめて講座関連ワイン:フランス・アルザスの自然派生産者による、この品種の純粋な魅力が楽しめる1本。≫
『リーフェル ゲヴュルツトラミネール グランクリュ ゾッツェンベルク2015年』
(フランス / アルザス産白ワイン ブドウ品種:ゲヴュルツトラミネール100% / 熟成:ステンレスタンク8か月熟成)
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https://firadis.net/item/639.html
さて、次回は『ゲヴュルツトラミネール』種の最終回。
ゲヴュルツのワインをどんな料理に合わせるとおいしいか、についてご紹介しますね。
今日も1歩、あなたはソムリエに近付きました!
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