「テンプラニーリョ種について その2」第113回 ワインはじめて講座
巻末コラム「CLUB30ワインはじめて講座」は、ワインを飲みはじめたばかりの方向けに、「ワインとはなんぞや」を1からご紹介しているコラムシリーズです。
(過去の記事はWINE CLUB30に随時掲載していきますので、途中参加の方はそちらから!!)
まず最初にお詫びです・・・前回、「テンプラニーリョ」を「テンプラリーニョ」と間違えやすいですよ、と書いておきながら自らミスタイプをしてしまいました・・・
ここにお詫びして訂正をさせて戴きます。大変申し訳ございませんでした。
「ブドウ品種を詳しく知ろう」シリーズ、前回からはスペインを代表する黒ブドウ品種のひとつ『テンプラニーリョ』種について。
品種名は、スペイン語の『Temprano(テンプラーノ)』、「早熟」に由来し果実の実りが早く栽培期間が2週間程度も短いこと、主要産地は『リオハ』『リベラ・デル・デュエロ』『トロ』など、スペインの北部・西部であることを紹介しました。
テンプラニーリョの香りで特徴的なものは、茶色っぽい香辛料、葉巻や煙草、そしてなめし皮のようなイメージでしょうか。
やや乾いた印象の赤系・黒系果実のアロマにこれらの香りが混在することで、非常に複雑で奥深いニュアンスが構成されています。
近年、テンプラニーリョの産地であるリオハやリベラ・デル・デュエロなどでは、より飲みやすく柔らかなワインを造り出すためによりフルーツ感のあるガルナッチャ種やカリニェナ種などとブレンドされることが多くなりました。
また、テンプラニーリョは特に日照りに恵まれなかった年は酸が高くなる傾向にあるので、それをバランスよく補完する意味でも他品種との混醸が増えてきました。
ですがこの品種の本領はやはりその複雑で奥深い香りと味わい。
ドライフルーツや紅茶、葉巻や八角のような香りのあるテンプラニーリョ100%ワインに出会うと、やはりスペインを代表するにふさわしいワインだな、と感じさせられます。
是非一度、テンプラニーリョ100%の本格派リオハなどを、楽しんでみてくださいね。
ということで、今回はこの品種100%使用の飲みごたえある1本をご紹介。
濃厚・剛健なリオハ『バロン・デ・レイ』、お薦めさせて戴きます!
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≪はじめて講座関連ワイン:テンプラニーリョ100%、本来の品種特徴を把握しやすい1本です。≫
『バロン・デ・レイ リオハ・レゼルバ』。
(スペイン リオハ産赤ワイン
ブドウ品種:テンプラニーリョ種85%、グラシアーノ種10%、マトゥラナ種5%
熟成:アメリカンオークのバリックで20ヶ月熟成(新樽100%)
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https://firadis.net/item/188.html
それでは今日はこのへんで。
次回は『テンプラニーリョ』種の最終回。
主要栽培地域の郷土料理や、お手軽に合わせられるお料理などをご紹介いたします。
今日も1歩、あなたはソムリエに近付きました!
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