氷をたっぷり入れたジョッキに、スパークリング・ワインを注いで楽しむジョッキCAVA。柑橘のフレーバーや硬質なミネラル、発泡感が塩のミネラル感とレモンフレーバーに同調。そして、爽やかな酸味がタン特有のコリコリした食感を更に活かして、一体感を生み出します。

香りは複雑性があり、味わいはしっかりめ、非常にコストパフォーマンスの高い1本。ダイナマイトでグラマラスなボディを楽しみつつ、酸味が良いアクセントに感じられます。

なんと贅沢にもプレスした果汁は使わず、ブドウの重みだけで自然に流れ出るフリーラン果汁のみを使用した1本。しっかりとしたタンニンやほのかな塩っぽさとともに、酸味が良いアクセントに感じられます。

たっぷりとした果実味に中心にある強さ、しっかりとした骨格と緊張感、牛肉の強い味わいに負けない酒質の強さがあるため、バランス・ボリューム感ともに最上級の組み合わせでした。ただボリュームが大きく強いだけではなく、アフターには酸やミネラルが余韻をしっかりと支えるワインだったため、肉の余韻を相乗しながら引き延ばしてくれる、完璧なマリアージュ。

サンジョヴェーゼは若干肉とタレのインパクトに負けていたものの、豊富な果実味としっかりとした酸が肉のテクスチャーや味わいを一層引き立て、上質感を感じさせる横広がりのマリアージュとなりました。

この価格帯のリオハとしては、本当に卓越したクオリティを実現している1本。ワインの持つ滑らかな質感が肉に寄り添い、上品な料理に昇華させるような印象を残しました。