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≪知っているとちょっとお得なワインマメ知識≫あらゆるワインを乗りこなす「万能グラス」はあったのか??Firadisグラス実験VOL.2 レポート第5回『赤ワイン後編&まとめ』2017/01/11

まさかこのレポートに5回もかかるとは思いませんでしたが・・・

 

さて、3種類の「自宅に1種類だけ持つならこれ、という時に選ばれそうなグラス」の中に、

どんなワインでもおいしく楽しめるグラスはあるのか???を検証するこの実験。

用意した「代表グラス」は以下の3種類。

 

 

1.ボルドータイプ(卵型で少し縦長)の小型グラス

2.ボルドータイプの大型グラス(①と同じ形で、容積が大きい)

3.ブルゴーニュ型(金魚鉢のようなバルーン型)の小型グラス

*ブルゴーニュ大型のバルーングラスを用意していないのは、

「自宅(やお店)でどれか一つだけを選ぶ」という時に選ぶのは想定しにくいから、です。

 

実験の判断基準は大まかに言うと2点です。

①その品種・地域の個性・特徴が適切に表現され、そのワインらしく楽しめるか?

②他のグラスと比較して、シンプルに「おいしく」感じるか?

 

前回までに白ワインの代表的品種3種、赤4種を試飲、「ボルドー小型グラス」の万能に近い力を発見。

そして最後のパワフル系赤ワイン3本を、グラスごとに分析していきました。

今回はこれまで全てのワインの個性を正しく表現してくれた「ボルドー小型グラス」が、

真の『万能グラス』だったか??の結論をお伝えします。

 

パワフル系赤ワイン3種を、「ボルドー小型グラス」で味わうと・・・?

 

最後の赤ワイン3本はフランス・イタリア・スペインという欧州代表産地の「パワフル系赤ワイン」。

自宅やカジュアルレストランでも楽しめる「上級過ぎないワイン」を選んでいます。

・仏ボルドー コート・ド・カスティヨン(メルロ種&カベルネ・ソーヴィニヨン種) 2013年 

・スペイン・リオハ (テンプラニーリョ種主体) 2011年 

・伊トスカーナ ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ(サンジョベーゼ・グロッソ種100%) 2010年

 

では早速、ここでボルドー小型グラスの特徴・・・または“機能”を定義したいと思います。

僕なりに評するならばそれは『ワインをシャキッとさせ、アクティヴにしてくれるグラス』です。

 

このグラスはまず、ワイン全体の香り・味わいバランスをまっすぐに整えてくれる印象があります。

大きなグラスだと散漫・バラバラに広がってしまう様々な香りや味わい要素(酸、タンニン、果実味)が、

このグラスの中に入ると「ギュッとまとまる」感じ。

全体が引き締まり、一体感を持つイメージでしょうか。

 

そして、それが外に出てくる時、つまりワインをグラスから口の中に入れた時には、

ワインがとても「元気に」つまり、とてもアクティヴに感じられる。

香りや味わいがまっすぐに分かりやすく入ってきて、ストレートに嗅覚・味覚に伝達される感じです。

まだ若く力強いワインならではの“良い意味で尖ったところ”を決して損なわずに、でも刺々しくはなく。

そう、このグラスに注がれた3つのパワフルワインは、何だか全てがとても生き生きと感じられました。

 

結論、ワイングラスをどうしても1個だけしか用意できないなら、「ボルドー小型」にしましょう!

 

そうです、早くも結論ですが、今回の実験で僕たちはこの「ボルドー型小型グラス」こそ、

『1個だけ用意するならこのグラス』、つまり『万能に近いグラス』だと思ったのでした。

「やっぱり何にでも大丈夫なグラスなんて無かった」という結果にならず、良かった!

 

そして・・・実はこの形状は、「INAOグラス」と呼ばれる、

ワイン業界のプロフェッショナルたちが使用する「公式試飲グラス」に近い形なんですよね。

 

↑ これが、「INAOグラス」の形です。ボルドー型よりもほんの少し細い感じでしょうか・・・。

 

この実験を通じ、改めて「試飲グラスが試飲グラスとして選ばれていること」の意味を実感したわけです。

この形のグラスを共通で使って試飲をすることで、そのワインに品種や土地の個性がちゃんと出ているか、

が一定の条件で正しく検証できるということです。

 

勿論、「万能」と言っても全てが完璧なわけではありません。

高価格帯のブルゴーニュワインやボルドーワインをこのグラスに入れても、

その圧倒的な力や官能性は引き出せないでしょう。

または長期熟成したオールドヴィンテージのワインだったら、その繊細さをきちんと表現させることは難しい筈。

こういったワインのために、「○○型グラス」のような専用グラスが存在するわけですから。

 

あくまでも「1個だけ用意するなら、これを選んでおけばベター」ということ。

ご自宅でグラスを使い分けることで更においしくワインを楽しむのなら、

「ボルドー小型」「ブルゴーニュ小型」の2種類を揃えられればベスト、という感じですね。

皆さんも、一歩進んだワインライフのために、グラス購入を検討されては如何でしょうか。

 

そして、「グラスによってワインの香りや味が変わる」を実感するためにも、

皆さんも是非自宅でワイングラス実験をやってみてくださいね。

別にたくさんのグラスを用意する必要はありません。

形状の違うワイングラス、コップ、湯飲み、お猪口、いろんなものでワインを飲んでみてください。

それぞれの器が、それぞれの個性を持っていることが良く分かるはずです。

 

そしてそんなときにお薦めなのは、飲み比べに最適なWINE CLUB30 TOP5ワインセット。

CLUB30のその週の一番人気5本がまとまって入っていますので、

自分好みのワインを見つけるお試しセットとしても最適ですよ♪

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ボルドー、ブルゴーニュ、イタリア、スペインと色々入っていますので、

ちょうど今回の内容のような実験が楽しめるかと思います。

是非ご自宅で、Firadis WINE CLUBワイン大実験をやってみてくださいね!

 

Firadis WINE CLUB 店長 五十嵐 祐介