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≪知っているとちょっとお得なワインマメ知識≫ブドウ品種の飲み比べテイスティングにチャレンジしてみましょう!<白ワイン編>2016/05/02

 

前回は赤ワインでブドウ品種の飲み比べを実際にやってみる、という実践編でした。

皆さまの中で、実際に飲み比べをやってみられた方もいらっしゃいますでしょうか??

少しでも「ワインテイスティング」が身近なものになっていたら嬉しく思います。


さて、今回は「実践テイスティング 白ワインの初歩編」です。

赤・白とテイスティングで感じ取るべきポイントがどう違うのか、を知って戴ければと思います。

それではまず、赤ワインの時と同じように白ワインを飲み比べる際に感じるべきポイントから、
見た目・香り・味わいに分けて挙げていきます。
前回のメールを保存戴いている方は、赤ワインのポイントと比べてみるのも良いかと思いますよ。

<1.外観:グラスに注いだワインを見て、考えるべきポイント>
①白ワインの基本の色合いは黄色。そこに、「緑色」があるか、それとも蜂蜜のような濃い黄金色か。
②グラスを少し傾けて見ると、緑がかった色合いを見つけやすいと思います。

白ワインは赤に比べて色合いの違いを見るのがちょっとだけ難しくなります。
基本は黄色っぽい色合いの中に、若々しい緑色のイメージがあるか、
それとも濃いめの黄色、時には蜂蜜のような黄金色なのか。
赤ワインと同様に、この色合いの時点である程度味わいの方向性が予測できますよ。

緑色の印象が強い白ワインには、緑~黄色系の柑橘類(ライム、レモンなど)や、ハーブの印象があるもの。
また一方で、濃厚な黄色のワインにはパイナップルやマンゴーのようなトロピカルフルーツ、
更には蜂蜜のような印象があるものです。
つまり、透明の瓶に入っているワインなら、お店で外観を見ただけで味わいスタイルが予測可能というわけです。

<2:香り:白ワインの香りを取って感じるべきポイント>
①柑橘類を想わせる爽やかでフレッシュな印象か、
  桃や洋梨・トロピカルフルーツ系等(大きい種や芯のある果実系)の濃厚で甘い印象か。
②パンやバター・バニラ・木の香りなど、果実以外の香りでどんなものが感じられるか。

今回から読み始めた方も沢山いらっしゃいますので、ワインの香りの取り方だけおさらいです。
まず香りをかぐ時の方法ですが、最初はグラスを廻したりせずそのままかいでみましょう。
ブドウ品種そのものに由来する、最も基本的で中核となる香りが立ちあがります。
この香りの印象は、色合いのイメージとかなり近いはずですから、イメージを働かせてみてください。
そしてその一段階奥にある香り・・例えば、柑橘類の中にやや桃っぽい香りがある、
等を自分の中で整理してみましょう。本当に、第一印象で感じた通りで大丈夫です。

次は、グラスを少し廻して再度香りを取ってみます。
「グラスを廻す」というのは、つまり空気に触れさせてワインの液温を上昇させることです。
これによって、新しい香り成分が外に立ちあがってきます。
そこには、発酵や熟成によって生成された、様々な香り成分が複雑に絡み合っているのに気が付くでしょう。

白ワインの場合、まず基本は「柑橘系の印象が強いか?それとももっと甘い果物か?」
で大きく分けてみるところから始めると良いと思います。
レモンやグレープフルーツのイメージに近いか、
それとも桃やメロン、洋梨やパイナップルなど、甘味の十分にある果物か。
この2つのどちら寄りにあるワインか、が位置付けられれば白ワイン飲み分けの第1ステップはクリア。
次は、木やバニラのような樽に由来する香りや、
パン、トーストやバターのような長期的な熟成によって変化した香りを見つけて、
果物の表現に付け足していってみましょう。

<3.味わい:口に含んだ時に味わいで感じるべきポイント>
①酸味 口の中をキュッと締め付けるようなシャープな酸か、柔らかく穏やかな酸味か。
②果実味(果物らしい甘味)ドライな辛口か、ジューシィな果実の甘味があるか
③ミネラル感 エビアンなどの硬水を飲んだ時のように、口の中で引き締まる感覚はあるか?

白ワインの味わいでは、赤にあった「渋み=タンニン」という要素が前面には出て来ません。
タンニン分も実際に白ワインに含まれてはいますが、赤に比べればごくごく僅かな量。
ですので、上記の3つのポイントから一つ一つのワインの味を位置づけてみてください。

ご自分の基本的な味わいの好みを見つける上で特に大切なのは、①と②です。
白ワインはざっくり二分すれば「フレッシュで若々しい柑橘系」と、「濃厚でコクのあるどっしり系」を両端とする
横軸上のどこかに位置づけられるものです。
その中で果実の甘さがあるか辛口か、を両端とした縦軸を加えれば、必ずどこかに位置づけられます。
この辺りは、CLUB30のワイン1本1本に掲載している味わいチャートを参考にしてみてください。

そして、ミネラルは実はちょっと曖昧な要素。
石灰質等が豊富な土壌で産まれたワインには鉱物が含まれることにより「引き締め」を感じる場合があります。
例えば硬水のエビアンと、日本の軟水(六甲や富士の水など)を飲み比べれば、その存在感は分かるはずです。
ただ、ミネラルは実はワインの味わいそのものへの影響はまだ証明されていません。
ミネラルの含まれる意義については、セミナー中盤辺りで「土壌の影響」をテーマにお話ししたいと思います。

最後に、前回同様テイスティングコメントの基本的な書き方を白でも2つほどやってみますね。


A.「やや緑がかった色。グレープフルーツやレモンなど柑橘類の若々しく爽快な香りに、
味わいではすっきり切れの良い酸とフレッシュな果実味が感じられる」

B.「見た目は濃いめの黄色。洋梨やパイナップルなど、黄色っぽい果物の甘い香りに、
樽を使っているからか少しバニラや木の香り。完熟した果実の豊かな味わいで酸は控え目」

Aは例えばソーヴィニヨン・ブラン100%のロワールワインなどの典型的な基本コメントです。
Bは、CLUB30で言えば南フランスやスペイン産のような、濃厚な果実味を出したスタイルのシャルドネ。
こういったものを一緒に比較して飲んでみると、白ワインの味わいにも大きな幅があることが一目瞭然です。
「テイスティング」という一見ハードルの高そうな言葉に躊躇せずに、ものは試しでやってみてください。
きっと、「なんだ、自分にも結構分かるじゃないか」と思うはずですから。
そして、一度これをセオリー取りにやってみてしまえば、
後々ご自分でのワイン選びが明確になるだけでなく、ワインの味わいを記憶することも簡単になりますよ♪

それでは今回も最後に、ブドウ品種4種飲み比べのセットを2種類ご案内させて戴きます。
ワインスターターの方はまず①のセットがおすすめです。
まずは、違いのはっきり分かる赤・白のブドウ品種2種類ずつを飲み比べてみてください。
ワインの「飲み分け」が、これなら自分にも出来る、と実感して戴けるはずです。

そして既に主要ブドウの特徴が理解出来たという方は②のセットにチャレンジしてみてください。
こちらは、個性を掴み、表現するのがちょっとだけ難しいブドウ品種も入っています。
(詳しくはセットのページをご覧ください)
でも、これから先のメルマガセミナーを読んで戴ければ、
ご自分の目と、鼻と、舌で感じて、きっと腹にストンと落ちる瞬間が訪れるはずです。

①CLUB30がワインスターターの方に推奨する「基本の4品種セット」

 
 セット内容は、黒ブドウ「カベルネ・ソーヴィニヨン」&「ピノ・ノワール」の2品種、
 白ブドウは「シャルドネ種」&「ソーヴィ二ヨン・ブラン種」。
 各品種の特徴が存分に出ている、単一品種100%ワインを4本セットで7,980円(税・送料込)。

 今回ご説明した「品種飲み比べのポイント」をふまえ、
 これまでのメルマガを読み返しつつ品種の個性をご自分の五感でしっかり掴んで戴きたいと思います。
 最近メルマガを読み始めた方は、CLUB30のコラムページを参照してください!
 item/160/  ← 4つの基本のブドウ品種セットのページはこちらです

 

②新登場第2弾!ブドウ品種をもっと深く理解し、飲み分けるセット「品種セットVOL.2」

 
 黒ブドウは「メルロ種」と「カベルネ・フラン種」、
 白は「ミュスカデ種」と「リースリング種」の100%ワインを4本セレクト。
 最初のセットと併せて8種類を比較して飲むと、自分の中に品種の味わい地図がより細かく描けるはずです。
 こちらも、4本で7,980円(税・送料込み)!
 ワインを学ぶことに熱心な皆様のために、通常価格合計から20%OFF!!でご提供致します。
 item/161 / ←ブドウ品種セットVOL.2のページはこちらです

それでは、今回も長いコラムを最後まで読んで頂きありがとうございました!

Firadis WINE CLUB 店長 五十嵐 祐介