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第35回 「ワインはどんな風に船で運ばれて来るのか」 ワインはじめて講座

海上輸送用のコンテナ

巻末コラム「CLUB30ワインはじめて講座」は、ワインを飲みはじめたばかりの方向けに、 「ワインとはなんぞや」を1からご紹介しているコラムシリーズです。
(過去の記事はWINE CLUB30に随時掲載してきますので、途中参加の方はそちらから!!)

前回は、輸入ワインは基本的には船便で運ばれて来ることが多いんですよ、という話。
航空便は1本当たりの運賃に直すと結構な金額になってしまうので、 ボージョレ・ヌーボーは飛行機を飲んでいるようなものですよ・・・なんていう話もさせて戴きました。

ということで今回は「ワインはどんな風に船で運ばれて来るのか」をご紹介します。
まず、上の画像を見てみてください。
これが「海上輸送用のコンテナ」。港で船に積まれるのを待っている状態です。

この海上輸送コンテナには、外気温そのままで運ぶ『ドライコンテナ』と、
貨物コンテナ内の温度を輸送中も一定に保ち続ける『リーファーコンテナ』の2種類が存在しています。
大型のサイズですと、1コンテナでワイン1,000ケース以上を詰めて運ぶことが出来ます。
『リーファーコンテナ』はエアコン設備のスペースや空気循環の効率上、積載数が若干少なくなります。

何故温度管理できるコンテナなんていうものがあるのかと言えば、 海上輸送は航路によっては非常に暑い/寒い地域を通るから。
例えば北米など北半球のワインを日本に運ぶときなら赤道を通りませんが、 ヨーロッパや欧州から運ぶときには、 どうしても赤道に近い年中高温の地域を運航してくることになります。

赤道通過の際などの高温でワインが痛まないように、 コンテナ内をワインセラーと同等の温度に保って運んでくる・・・
これが我々ワイン輸入業者の品質管理の肝なんです。

ただし、スーパーやコンビニに出回っている大手輸入業者の低価格ワインはコストカットのために真夏を除けば『ドライコンテナ』を利用していることが多いですから、 それも理解した上で購入を判断したほうが良いですね。
フィラディスは勿論、1,000円台のワインも全品『リーファー』で運んでいますので品質管理は万全です!)