「ワイングラスには何を選べばいいの? その6」第49回 ワインはじめて講座
巻末コラム「CLUB30ワインはじめて講座」は、ワインを飲みはじめたばかりの方向けに、
「ワインとはなんぞや」を1からご紹介しているコラムシリーズです。
(過去の記事はWINE CLUB30に随時掲載していきますので、途中参加の方はそちらから!!)
このコラムもいよいよ明日で50回!!皆さまのご愛読に感謝申し上げます。
皆さまのワイン生活に、少しはお役に立っておりますでしょうか??
さて、今回も引き続き「泡もののグラス」についての話。
前回は、シャンパングラスを買うなら細長いまっすぐな形のものより、
ワイングラスと同じように口細になっているグラスの方が香りも楽しめますよ、というお薦めをしました。
そして今回はちょっと雑談的な内容ですが、上の画像のようなグラスについてです。
ご年配の方はかつて結婚式などに出席すると必ずこのグラスで乾杯だったのが記憶にあるでしょうし、
最近は画像のように「シャンパンタワー」をやる時のグラス、というイメージが強いのかもしれません。
『クープ型グラス』というグラスです。
マリー・アントワネットの乳房から型取りした・・
なんていう眉唾物のエピソードもあるこのグラス、歴史的にはシャンパーニュはこれで楽しまれていました。
最近は「フルート/チューリップ型グラス=シャンパングラス」というのが一般化していますが、
このクープ型グラスは伝統的にパーティ用のグラスとして使用されていたものです。
細長いグラスで飲むときは顔をグイッと上げないとワインが飲めないですが、
このグラスなら軽く傾けるだけで口にワインが入ってくる。
また、大きなグラスをしたから手で包み込むように持つことで、
手の美しさや指輪などを相手に見せられるという利点もあり、
ワインをエレガントに飲みたい女性のために設計されたようなグラスです。
シャンパーニュ自体の香り・味わいを楽しむ上では最適なグラスとは言いがたい形状ですが、
パーティという社交がメインの場ではこちらの方がふさわしいのかもしれませんね。
僕たちテイスターはついついワインの香りや味わいを最大限に引き出せる「機能」を重視してしまいますが、
こういう観点でワイングラスを選ぶ、というのも素敵なことだと思います。
最近はあの木村硝子さんも数年前に敢えて新型のクープグラスを開発・発売したそうですよ。
このグラスが、もう一度パーティシーンで日の目を見る日が、やって来るかもしれない・・・?
今日も1歩、あなたはソムリエに近付きました!
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