「シラー その3」第91回 ワインはじめて講座
巻末コラム「CLUB30ワインはじめて講座」は、ワインを飲みはじめたばかりの方向けに、
「ワインとはなんぞや」を1からご紹介しているコラムシリーズです。
(過去の記事はWINE CLUB30に随時掲載していきますので、途中参加の方はそちらから!!)
「ブドウ品種を詳しく知ろう」シリーズ、『シラー』種の最終回です。
これまで主要・代表産地と変名品種、
そして外観・香り・味わいの特徴などについてご紹介をしてきました。
今回は最後に、シラー種のワインをどんな料理と楽しむか・・・についてご紹介したいと思います。
第89回でご紹介したシラー種を代表する香り特徴に、
「黒胡椒」「華やか」という要素があったのを思い返してください。
シラーに合わせる料理を選び際には、やはりここがポイントになってきます。
シラー種主体のワインは、抜け感のあるスパイシーさとフローラルな華やかさが特徴。
濃厚で重い、例えば赤ワインソースなどでももちろん美味しいのですが、
折角の抜け感が若干損なわれてしまうかも。
ここはシンプルに良い肉を塩・胡椒(黒胡椒は挽き立てをたっぷりと)だけで焼く、
というのが最も簡単に合わせられるスタイルだと思います。
また、この香り高さが風味に癖のあるお肉にもピッタリで、
所謂ジビエ系のお肉などとも非常に相性が良いですよ。
ラム肉も合いますし、例えば猪肉などちょっと臭みのあるお肉としっかり寄り添います。
ワインの華やかな香りを更に高めるために、
ローズマリーなどのハーブを使った香草焼きにしても良いかもしれません。
シラー種のワインは、専門店の凝りに凝った職人的料理よりも、
素材重視でシンプルに調理した郷土料理でこそその魅力を存分に発揮します。
ご家庭でお肉料理とワインを楽しむときにはとても使いやすい品種ですので、
是非『シラー』を選択肢のひとつに入れておいてくださいね。
≪今回の「はじめて講座」おすすめ関連ワインはこちら≫
『ヴァンサン・ボワイエ グロワール・ド・モン・ペール コート・デュ・ローヌ・ヴィラージュ・ヴィザン 2017年』。
(フランス / コート・デュ・ローヌ産赤ワイン ブドウ品種:シラー95%、グルナッシュ5%
熟成:コンクリートタンクタンクで8カ月)
↓↓↓
https://firadis.net/item/660.html
それでは『シラー』種のご紹介はここまで。
次回からは白ブドウの3品種目『リースリング』編がスタートです。
今日も1歩、あなたはソムリエに近付きました!
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