「リースリング種について その2」第93回 ワインはじめて講座
巻末コラム「CLUB30ワインはじめて講座」は、ワインを飲みはじめたばかりの方向けに、
「ワインとはなんぞや」を1からご紹介しているコラムシリーズです。
(過去の記事はWINE CLUB30に随時掲載していきますので、途中参加の方はそちらから!!)
「ブドウ品種を詳しく知ろう」シリーズ、
前回からは白ブドウの3品種目『リースリング』種についてご紹介しています。
代表的な産地がドイツやフランスのアルザス地方であること、
辛口から極甘口まで非常に多様なワインを造れる品種であること、などについて触れました。
今回からは『リースリング』種の香りや味わいの特徴、合わせる料理などについて、
その味わいタイプの幅広さも前提におきながらご紹介していきたいと思います。
リースリング種に特徴的な香味として『Gout de Petrole=ぺトロール』という表現があります。
この『ぺトロール香』のあるなしで、リースリング種としての「典型性の度合い」が判断されるほど、
この品種のワインを評価するうえでは非常に重要な要素となります。
さて、『ぺトロール』は直訳すると実は「ガソリン」という意味。
ワインにガソリンの香りがするなんて、全然おいしくなさそう、と誰もが思いますよね。
ですが、リースリングの香りには確かに石油製品を想わせる、この特徴的な香りが含まれているのです。
僕は昔からこの香りを「夏のビーチサンダルの香り」と自分の中では定義しております。
(*僕のワインセミナーなどでこの表現をすると、殆どの方は「ええ~」と言うのですが、
実際の香りを嗅いでみると意外と納得して戴けます 笑)
この香り、表現だけ聞くととても飲み物にあって欲しいとは思わない香りなのですが、
それがなぜかさほど不快ではなく、
果実の香りと相まって実に心地よく感じられるという・・・・これも、リースリングの不思議のひとつ。
それ以外には、フレッシュな辛口リースリングには青リンゴや白い花、
甘さのあるタイプには蜂蜜のようなニュアンスが主張してきます。
この品種は若いカジュアルな価格帯のワインでも、
非常に様々な要素が含まれているのが面白いところ。
ストレートな果実香だけではない複雑性が、ワインテイスティングの醍醐味を感じさせてくれますよ。
それでは今回はこのあたりで。
次回は引き続き『リースリング』種のワインをどんな料理と楽しむか、
についてご紹介していきます。
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『リーフェル リースリング ヴィエイユ・ヴィーニュ2017年』。
(フランス / アルザス産白ワイン ブドウ品種:リースリング100% / 熟成:ステンレスタンク熟成)
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