タイムセール開催中!

終了時刻:2020年6月8日(月)午前09:59

【クール便推奨期間について】
22024年4月30日(火)12時以降の受注分より、ワインのコンディションを保つために原則クール便にて配送いたします。また運送会社のクール便料金改定に伴い、同日時よりクール便料金を550円に改定いたします。

≪知っているとちょっとお得なワインマメ知識≫赤ワインも少し冷やした方がおいしく飲めるってこと、知ってましたか?2016/10/02

今回は「赤ワインの温度設定」についてのポイントです。

結論を先に言ってしまえば、日本では赤ワインも飲む前に少しだけ冷やしましょう、ということです。

 

先日開催したセミナーの参加者には皆様に実体験して戴いたのですが、

同じワインでも温度設定を変えるだけで全く異なる味のワインに変貌します。

この時の実験ではボルドーの赤ワイン『シャトー・ベルヴュー・カントランヌ』を使用し、

①24時間冷蔵庫に入れておいたもの

②試飲の前に45分ほど冷蔵庫で冷やしたもの

③2日間室内に常温で置いておいたもの

の3つを比較試飲して戴きました。

実験の結果はとても分かりやすく違いが出て、

好みの差はあれどやはり大多数の方が②が一番おいしく感じる、という結果でした。

 

赤ワインに限ったことではなく、

・ぬるい状態だと、果実の甘味がより強く感じられるようになるが、全体的にぼやけてもったりした印象に

・冷やし過ぎると甘味が感じられなくなるため、渋みや酸味が突出して強く感じられる

ようになります。

 

ポイントはここでいう「ぬるい」がどのくらいの設定なのか。

『赤ワインは室温で飲むもの』というセオリーがありますが、

実はこの「室温」が、本来のおいしさを損なうほど「ぬるい」状態にしてしまっているとしたらどうでしょう?。

 

高温多湿の日本では、夏場の室温は軽く25℃を超えますよね。

冬場でも、大体20度以上の温度が保たれているのではないでしょうか。

この部屋の中では、いくら陽の当らないところに保管していても当然ワインの液温は20℃程度になってしまいます。

一方でフランス等の欧州諸国では、地域にもよりますがその気候や石造りの建築により室温はせいぜい18度程度。

その上、大都市のアパルトマンなら普通に付いている地下セラーの温度は13-15度くらいですから、

そこに保管されていたワインの液温はどう考えても18度を超えることはありません。

 

そもそも、ワインを造っているワイナリーの室温が13-15度。

醸造家たちはこの温度環境で仕込み、各工程で味見をし、

「これが最適のバランスでおいしい」と思えた完成形のワインを瓶に詰めるということ。

造り手がいた、蔵と同じ温度設定にして飲むのが一番理想的な味わいに感じられるのが当然ということです。

 

日本で常温保管していたワインをこの温度設定にするには、

冷蔵庫で30分~45分ほど、最大でも1時間も冷やせば十分です。

食事の前に、お料理をしながらワインを冷蔵庫に入れておくだけ。何の手間もかからないでしょう?

でも、このひと手間でお食事までに赤ワインの味わいがきっちり整うのですから、やった方が良いですよね。

 

ただ、味わいや温度設定はあくまでも人それぞれの好み。

良く冷えた赤ワインをおいしく感じる方がいらっしゃるのも、良く分かります。

だから、冷たい赤ワインが大好きという方は、元々の甘味が豊かで冷えても十分に果実味があるような、

そんなワインを選べば良いのです。

CLUB30のラインアップの中では、例えば『シルバー・ラベル』なら冷やしても十分おいしいですよ(^u^)

item/41/ ← あらゆる温度帯でおいしく感じられる、それがこのワインの凄さです

 

温度による味わいの変化、ご興味あれば是非実際に飲み比べをやってみてください。

なかなかご自宅で同じワインを何本か用意して温度を変えて飲み比べることは出来ないでしょうが、

1日目は常温で半分ほど飲んで、残りを翌日まで冷蔵庫に入れておき食事の直前に出して飲む、という形でも、

感じ取る味わいの違いは十分に分かりますから(抜栓してからの味の変化、という部分は置いておいて・・)!

 

それでは今回はこのへんで・・・

 

Firadis WINE CLUB 店長 五十嵐 祐介