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終了時刻:2020年6月8日(月)午前09:59

「赤ワインは常温でのむもの?」第38回  ワインはじめて講座

赤ワイン

巻末コラム「CLUB30ワインはじめて講座」は、ワインを飲みはじめたばかりの方向けに、
「ワインとはなんぞや」を1からご紹介しているコラムシリーズです。
(過去の記事はWINE CLUB30に随時掲載していきますので、途中参加の方はそちらから!!)

前回は「ワインが置かれているべき適正な環境(温度や湿度設定)」についての話でした。
欧州などワイン産地の地下セラー年中通して温度が13-15℃、湿度70%程。
ワインを保持し、適正に熟成させるにはこの環境が理想に近いこと、
そしてこれがいわゆるワインにとっての「常温」と考えられている、というところまでお話ししました。

今回は、この温度設定が「常温」というのが前提の場合、赤ワインを飲むときの温度はどうすべきか、
ということを話したいと思います。
夏は40℃近くなる地域もあるほど暑く、冬でも暖房効率が良いからずっと暖かな住宅が多い日本。
夏の日中留守にしていたら、 1日中エアコンを付け放しでない限り室温は軽く30℃を超えているでしょうし、
冬の帰宅時でも室温なら20℃ほどはあるのが普通かと思います。

さて、お店で買ってきたワインや通販で届いたワインがこの部屋にずっと常温で置かれていたとしたら、
ワインの液温はどのくらいになっているでしょうか。
地域や季節で変わりますが、それにしても「13-15℃」というワインにとっての「常温」からはかけ離れ、
18~20℃以上の温度帯になっているのが普通
です。

つまり「赤ワインは常温でのむものだから」と考えて、 家に放置しておいたワインを飲んだら当然「温度が高すぎる」わけです。
例えば冷えていないジュース類を飲んだことのある方は実感していると思いますが、 フレッシュな酸味などが薄れて甘みばかりが強調され、決しておいしくありませんよね。
赤ワインもこれと同じ状態になり、果実のもったりした甘さが目立つ、重たいだけの味になってしまいます。

だから、赤ワインも飲む前に少し冷やし、「本来の常温」に近付ける必要があります。
食事の前にほんの30分か40分冷蔵庫に入れておくだけで、適正温度に近付いてぐっとおいしくなりますよ!

今日も1歩、あなたはソムリエに近付きました!


第39回 ワインの保存に適正な温度は?>>