アンヌ・グロ・エ・ジャン・ポール・トロ ロ・ド・ラ・ヴィ(仏ラングドック産赤750ml)

ヴォーヌ・ロマネのアンヌ・グロと、ショレ・レ・ボーヌのトロ・ボーを率いるジャン・ポール・トロ。二人の名を冠したこの蔵元は、ブルゴーニュ屈指の手腕を持つと言っても過言ではないこの夫婦によってラングドックの地に設立された蔵元で、重く濃い味わいのワインが多く生み出されるラングドックにありながら、「まるでブルゴーニュを飲んでいるかのよう」と評されるほどのエレガントなワインを生み出しています。ロ・ド・ラ・ヴィはレク・デル・ヴィ(生命の水)と呼ばれる2haの区画に植えられたシラーを用いて仕込んだもの。なめし皮やワイルドベリー、カカオやコーヒー、タバコが重なる艶やかで奥行に引き込まれるようなアロマが感じられ、適度に熟したかカシスやブラックチェリーを思わせる果実味に、アクセントとなるかすかなブラックペッパーのニュアンスやアールグレイのニュアンス、しなやかなタンニンが重なって複雑さを生み出し、艶やかな味わいが長く広がっていきます。落ち着いた印象と妖艶とも言える奥深さを兼ね備えた仕上がりで、まさに大人のワインといった趣であると言えるでしょう。2時間前に抜栓し、大ぶりのグラスでお召し上がりいただくと、その個性がよりしっかりと感じられます。