生産者プロフィール
サン・ジュリアンの格付け4級シャトー。品質に対してリーズナブルな価格が最大の魅力。畑はベイシュヴェルやデュクリュ・ボーカイユより内陸で、サン・ジュリアンの中でも特にカベルネ・ソーヴィニヨンの比率が高く、力強いボディとスパイシーさが特徴です。特に1990年代以降、格付け以上の評価を得ています。
ブラネール・デュクリュを設立した最初の所有者は、ジャン・バプティスト・ブラニエール。1680年にシャトーを設立した際、ボルドーの当時の伝統的な習慣として所有者の名前「ブラニエール」が付けられ、後にこの「ブラニエール」が『ブラネール』へと変わることとなります。1824年には現在も使用されている壮大なシャトーが建築され、その51年後の1875年、グスターヴ・デュクリュがエステートを引き継ぎ、彼の名前をラベルに追加したことで『シャトー・ブラネール・デュクリュ』が生まれました。ワインとしてのブラネール・デュクリュが誕生するまで、約200年かかったことになります。
1988年、パトリック・マロトー(写真)が1919年以来『シャトー・ブラネール・デュクリュ』を所有していたタピエ家からエステートを購入しました。彼はもともと銀行家であり、その後大手砂糖メーカー「ユーロ・スクレ」を務めていました。パトリック・マロトーは、ボルドー・グラン・クリュの連合であるUGCB(ユニオン・デ・グラン・クリュ・ド・ボルドー)の会長、およびサン・ジュリアンのアペラシオンの会長も務めました。シャトーの購入以来、パトリック・マロトーはブドウ畑とセラーで大掛かりな品質改善を行うことに力を注いできました。まず彼はすぐに畑の収量を減らし、最新の醸造技術導入にも積極的でした。実際、パトリック・マロトーは左岸で最初に重力システムを導入プロデューサーの一人で、1991年のヴィンテージから導入しています。
2017年11月19日、パトリック・マロトーは67歳で亡くなり、その後は彼の息子のフランソワ・ザビエル・マロトーがエステートを引き継ぎ、現在もサン・ジュリアンのトップシャトーとしての名を誇ります。
『シャトー・ブラネール・デュクリュ』が所有する60ヘクタールのブドウ畑には、カベルネ・ソーヴィニヨン65%、メルロ28%、カベルネ・フラン4%、プティ・ヴェルド3%が植樹されています。規模は1855年の格付時点とほぼ同じですが、メルロの作付け比率がやや上昇しました。テロワールは粘土質土壌の深い砂利。表土は最大14メートルに達します。畑は全体で15のブロック、その中に70の区画で分かれており、最高のテロワールを持つ区画はジロンド川に最も近いシャトー建物のすぐ近くにあります。河から離れたにはさらに多くの区画があり、『シャトー・ラグランジュ』と『シャトー・タルボ』に隣接した小さな区画もあります。ブドウ樹の平均樹齢は現在35年、最も古いブドウ樹は樹齢90年を超えており、1ヘクタールあたり6,700-10,000本の密度で植樹されています。
『シャトー・ブラネール・デュクリュ』では、28本のサイズの異なるステンレス製タンクで温度制御のもと発酵が行われます。タンクのサイズは30ヘクトリットルから210ヘクトリットルまで、各タンクはそれぞれの特定の区画の特徴に合わせたサイズになっており、重力ベースのシステムを使用して優しく充填されます。アルコール発酵は26-28度の温度で行われ、マセラシオンは平均21日間。マロラクティック発酵がタンク内で行われた後、キュヴェごとに熟成を実施。フレンチオーク新樽(60-65%)及び1年樽で16-20か月熟成されます。新樽比率はヴィンテージの品質・特徴・スタイルによって変えられます。生産量は年間平均25,000ケース強、セカンドワインが今回紹介している『デュリュック・ド・ブラネール・デュクリュ』。
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