≪ひとりのワイン職人の頭の中を覗く一問一答インタビュー!≫
『ワイン職人に聞く、10の質問』
シャトー・クリネ オーナー・醸造家 ロナン・ラボルドさん
Q1:ワイン造りを一生の仕事にしよう、と決意したきっかけは何ですか?
⇒14か15歳の頃から、少しずつワインへの情熱が大きくなっていったかな…。僕は歴史や地学、そしてワインを家族で楽しむ古くからのフランスの文化に興味を持っていた。1999年、僕が19歳の時に僕の家族が『シャトー・クリネ』を購入したのをきっかけに、自分はそれを受け継いでワイン生産者になることを決心したんだ。
Q2:これまでワインを造ってきて、一番嬉しかった瞬間は?
⇒ひとつに絞るのが難しいよ!ワイン造りの仕事では、たくさんの幸福な瞬間が訪れるから。美しい景色、一緒にワイン造りに取り組む人たちと過ごす時間…。でも一つだけを選ぶとしたら、妻と知り合えたときのことかな。彼女が働いている会社にたまたま自分のワインを届ける機会があって、そこで出会ったんだ。ワインの生産者でいて良かった!と自分の仕事に感謝したよ 笑
Q3:その反対に、一番辛い(辛かった)ときは?
⇒本当に幸いなことに、私たちの畑はここ20年くらい「辛い」と思うようなひどい自然災害に遭ったことが無い。一部が霜でやられてしまったことがあったけど、非常に限られた量だった。
Q4:ワイン造りで最も「決め手になる」のは、どの工程だと思いますか?
⇒ブドウが育っていく段階、最後の締めくくりに熟度を見極める時が最も重要だと思う。結局は、収穫した果実の品質がワインのスタイル、バランス、そして長期熟成のポテンシャルまで全てを決定してしまう。
Q5:あなたにとっての「理想のワイン」とは?
⇒僕には「理想のワイン」というのは無いな。多様性や個性の違いこそがワインの魅力だからね。その時々に一番おいしく楽しめるワインが、その瞬間の理想のワイン、だと思う。
Q6:今までに飲んだ中で最高のワインを1本だけ選ぶとしたら?
⇒これは色々あって選べないから、沢山書いても良いかな 笑?シャトー・クリネならやっぱり1989年と1990年。そして、2010年と2016年にはそれを更に超えるポテンシャルがあると期待している。他の造り手だったら『シャトー・パルメ』の2005年、ヴュー・シャトー・セルタンの1986年、そしてやっぱりドメーヌ・ルロワのワインは全てが素晴らしいよ。
Q7:自分のワインと料理、これまでに一番マリアージュしたと思った組み合わせを教えてください。
⇒シャトー・クリネは、複雑なアロマと深く濃い味わいながら、タンニンが極めて柔らかなワインなんだ。だから非常に多種多様な料理と寄り添うことができる。
だけど、自分にとって忘れられない最上のペアリングは、日本で和牛の鉄板焼きに合わせた時だ!
Q8:もしあなたが他の国・地域でワインを造れるとしたら、どこで造ってみたいですか?
⇒ロワールかな…静かで美しく、ロマンティックな場所だからね。人々も優しく穏やかで、テロワール・気候条件も素晴らしいワインを造るのに適している。そして、ロワールの主要品種であるカベルネ・フランとソーヴィニヨン・ブランはボルドーでも栽培されているから、ボルドーで蓄積してきた経験が生かせると思う。
Q9:あなたの「ワイン造り哲学」を、一言で表現してください。
⇒「たゆまぬ努力、忍耐、そして経験」この3語に尽きるね。
Q10:最後に…日本にいるあなたのワインのファンに、メッセージを!
⇒まずは何より『シャトー・クリネ』を愛してくれてありがとう、と言いたいな。15年来、日本を訪れる度に多くの人が温かい歓待をしてくれて、本当に幸せに思っている。そして、日本には非常に高いレベルのワイン知識を持った素晴らしいワイン愛好家、ソムリエ、輸入商社の方などが沢山いることに心から感銘を受けているよ。皆さんもいつか是非『シャトー・クリネ』に来てください!
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