生産者プロフィール
近年バローロのトップ生産者がこぞって畑を購入する注目の産地セッラルンガ・ダルバを代表する生産者。男性的で力強いだけでなく、緻密でしなやかさをも兼ね備える。
創設者であるルイジ・ピラがセッラルンガ・ダルバにワイナリーを構えたのは1950年。現在ほどの目覚ましい品質の向上が見られるようになったのは、息子のジャンパオロとロモロが全面的にワインの生産に携わってからである。男性的で力強いバローロの産地であるセッラルンガ・ダルバは、近年ドメニコ・クレリコやエリオ・アルターレ、パオロ・スカヴィーノ、ジャコモ・コンテルノのようなビッグネームがこぞって畑を購入している注目の産地だ。ルイジ・ピラが所有するヴィーニャ・リオンダは、このセッラルンガ・ダルバを代表するクリュであり、ブルーノ・ジャコーザのバローロ、コッリーナ・デラ・リオンダが1989ヴィンテージで2010年発行のワイン・アドヴォケイトにて100点を取ったことが、このクリュの重要性を裏付けている。また、もうひとつの重要なクリュ、マレンカはその区画をアンジェロ・ガヤと二分しているが、マレンカの名前で生産しているのはルイジ・ピラのみである。彼らのワインは男性的で力強いだけではなく、緻密でしなやかさをも兼ね備えている。セッラルンガ・ダルバを代表する生産者の一人であることは揺るがない事実である。
【ルイジ・ピラ 兼醸造家 マイク・ウォンレスさんにFiradis WINE CLUBが一問一答インタヴュー!】
Q1:ワイン造りを一生の仕事にしよう、と決意したきっかけは何ですか?
⇒実は「決意」なんていう格好良いものは無かったんだ 笑
私の両親がワイナリーを立ち上げて、それを自然と受け継いだ。この仕事への情熱や興味は、この土地に暮らしてきた中で自然と生まれていたけどね。
Q2:これまでワインを造ってきて、一番嬉しかった瞬間は?
⇒それは何の迷いも無く、毎年の収穫だよ!素晴らしいワインが始まる第1歩であり、その年の全ての努力のエピローグ。セラーにブドウを運び込むまではひたすら沢山の不確定要素に耐え続けているわけだから、喜びもひとしおだ!
Q3:その反対に、一番辛い(辛かった)ときは?
⇒大雨、干ばつ、雹…日々襲い掛かる様々な天候要因にやきもきすること。あっという間にすべての努力が無に帰してしまったような日は、正直現実を直視することができない。
Q4:ワイン造りで最も「決め手になる」のは、どの工程だと思いますか?
⇒私はやはり、発酵のプロセスこそが最重要だと考えている。そのワインに求める色合いや香りを創り上げていくためには、発酵の温度や時間を管理することがもっとも大切なんだ。
Q5:あなたにとっての「理想のワイン」とは?
⇒個人的に「理想のワイン」を定義するならば、出自の個性がはっきりしているワインだ。そして、人の感情に響き、記憶を呼び覚ますようなワイン。自分のワインもそうでありたい、と考えているよ。
Q6:今までに飲んだ中で最高のワインを1本だけ選ぶとしたら?
⇒これぞ人生の特別な1本、という記憶は無いんだが…楽しかったひと時の思い出と一緒にあるすべてのワイン、だね。その殆どはネッビオーロかピノ・ノワールの赤ワインかな。
Q7:自分のワインと料理、これまでに一番マリアージュしたと思った組み合わせを教えてください。
⇒私のワインにはやはりジビエの赤身肉が一番良く合うと思う。特に好みなのは、野生の猪肉!
Q8:もしあなたが他の国・地域でワインを造れるとしたら、どこで造ってみたいですか?
⇒世界中には素晴らしいワインを産み出す場所が沢山あるから、迷ってしまうね!だが私はビジネスライクな人間ではないし、自分自身以外の何者にもなれないことは知っている。だから、今自分がワイン造りをしているこの場所以外で良いワインを造ることは出来ないだろうな。
Q9:あなたの「ワイン造り哲学」を、一言で表現してください。
⇒私のワイン造り哲学は、人生哲学とほぼ同じ。
「常に現場(仕事の場合はブドウ畑)にいること、決して傲慢にならず、大好きなものに囲まれて生きること。」
Q10:最後に…日本にいるあなたのワインのファンに、メッセージを!
⇒「バローロ」は世界で最も重要なワインのひとつ。この素晴らしいワイン産地をもっと深く知ってもらいたいと思うし、もしチャンスがあれば是非直接この土地に来て、美しく、静かな自然の中で大きく深呼吸してみて欲しいよ!
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