ワイン・アドヴォケイトが選ぶ「リオハのお買い得10傑」のひとつ。リオハ・アルタの北部で育つテンプラニーリョのエレガンスとフィネスを表現。抽出の強い濃厚な味わいのモダンなワインとは一線を画す、『香りで輝く、アロマの厚みがあるワイン』を目指す。
1991年にスペインの原産地呼称の最上位であるD.O.Ca.(特選原産地呼称 ワイン)に初めて認定されたリオハは、西から順にリオハ・アルタ、リオハ・アラ ベサ、リオハ・バハの3つの地区に分けられる。中でもリオハ・アルタの北部 に位置するアロ周辺のエリアは昔から良質のワイン造りに最適の場所とされてきた。リオハの主要品種であるテンプラニーリョに理想的な粘土石灰質土 壌が、味わいにエレガンスと力強さをバランスよくもたらす。また、大西洋の影響を受けた比較的雨が多く涼しげな気候と、夏の夕方の気温を和らげる北風 が、ブドウの酸を保持し、複雑なアロマを生みだす。
このリオハ・アルタの北部で育つテンプラニーリョのエレガンスとフィネスを表現すべく、1998年に設立されたボデガがバレンシソだ。その名は、設立者であり醸造家でもあるルイス・バレンティンとカルメン・エンシソの名字の一部を 組み合わせて付けられた。アロの南東4kmにあるオリャウリという小さな村に醸造所を構え、この村をはじめアロ周辺に16haの畑を所有する。畑は海抜 400-600mにあり、灌漑はしていない。ワイン造りでは畑仕事が最も重要だと語る彼らは、サステイナブル・アグリカルチャーでブドウ栽培を行っている。殺虫剤などの化学薬品は使わず、有機農法に加えビオディナミの手法も取り入れており、剪定や調剤をまく時期を月の運行に合わせて決めている。リオハでいち早くビオディナミを導入した数少ない生産者のひとりだが、彼らはビオかどうかよりもブドウのクオリティを第一に考えて畑仕事に取り組んでいるため、 ビオ認証は取得していない。加えて、収量制限も厳しく、バレンシソの収穫量 は通常の年でもリオハの平均より25%少ない。
バレンシソは比較的新しいボデガだが、ルイスとカルメンのリオハでのワイン造りのキャリアは30年にも及ぶ。醸造所設立以前は、ともにボデガス・パラシオで働き、ワイン造りを学んだ。特に彼らは、1985年から1998年に同社のオーナーだったジャン・ジェルヴェを師と仰いでいる。ジャンはパラシオのみならず、リオハのワイン造りに改革をもたらした人物だ。スペインで初めてミシェ ル・ロランをコンサルタントとして招き、ブドウの選果、発酵温度の管理、長い発酵期間、フレンチオークでの熟成など、フランスから最新の技術を導入し、世界を視野に入れたモダン・リオハを生み出した。バレンシソのワイン造りもここでの経験を原点としており、醸造には温度管理可能なコンクリートタンクを採用。自然酵母でゆっくりとアルコール発酵を行い、熟成にはフレンチオークのみを用いている。
ワイン造りの手法は現代的だが、味わいはいわゆるモダンなワインとは一線を画す。彼らが求めるのは、抽出の強い濃厚な味わいではなく、「香りで輝く、アロマの厚みがあるワイン」だからだ。テンプラニーリョの果皮からの要素を十分に引き出すべく、発酵には時間をかける一方、必要以上の抽出を避けるため、ブドウは破砕せず、ピジャージュもしない。オークではなく、果実の表現に重点を置いた彼らのワインは、香り高さもさることながら、テクスチャーの 滑らかさや各要素の細かさと一体感が素晴らしい。その完成度の高さから、ワイン・アドヴォケイトでは、「スタイル的に分類するのであれば、『モダン』なリオハのカテゴリーに入れられるだろうが、個人的にはただ『おいしい』リオハに分類したい」と評され、スペイン北西部の優良生産者を特集した『Finest Wine』では、リオハのお買い得10傑に選ばれている。
≪ひとりのワイン職人の頭の中を覗く一問一答インタビュー!≫
『ワイン職人に聞く、10の質問』
バレンシソ オーナーのルイス・ヴァレンティンさん
Q1:ワイン造りを一生の仕事にしよう、と決意したきっかけは何ですか?
⇒随分若い頃から、ワイン造りに対してのパッションを持っていたんだ。その土地ならではの個性をそのまま表現し、ボトルの中に閉じ込めて世界中に発信できることはとてもエキサイティングだと思った。しかもそれで沢山の人を喜ばせることが出来るなんて、最高の仕事だよ。
Q2:これまでワインを造ってきて、一番嬉しかった瞬間は?
⇒僕は一番幸せに感じるのは、世界中の人が自分のワインを飲んでくれて、自分たちのやってきた仕事がダイレクトなメッセージとして伝わるとき。全ての努力・工夫・苦心が、喜びの言葉となって還ってくる…素晴らしいことだよ。
Q3:その反対に、一番辛い(辛かった)ときは?
⇒たぶん全ての造り手が同じことを言うと思うんだけど、自分たちにはどうにもできないほどの悪天候や天災に見舞われた時。ワイン造りは本当に天候に大きく左右されるのに…どうにもできない。
Q4:ワイン造りで最も「決め手になる」のは、どの工程だと思いますか?
⇒ひたすら、畑で熱心に働くこと、だね。畑での仕事に手を抜くと、どんなに素晴らしい畑を持っていてもクオリティの高いワインは決して造れない。ワインの出来は、畑の中で既に決まっているんだ。
Q5:あなたにとっての「理想のワイン」とは?
⇒果実味が表情豊かで、タンニンが綺麗、そして酸のバランスが完璧なワイン。
Q6:今までに飲んだ中で最高のワインを1本だけ選ぶとしたら?
⇒僕の30歳の誕生日に妻が用意してくれた『シャトー・ムートン・ロートシルト 1981年』。まだ若かったその頃…妻が特別なワインを用意してくれたことに感激して、本当に忘れられない思い出になっているよ。
Q7:自分のワインと料理、これまでに一番マリアージュしたと思った組み合わせを教えてください。
⇒僕のリオハ・レセルバに合うのはね、世界中全てのお母さんが造る、我が家オリジナルのおいしいシチュー料理だよ 笑
Q8:もしあなたが他の国・地域でワインを造れるとしたら、どこで造ってみたいですか?
⇒カナリア諸島(※北西アフリカ沖に位置するスペインの群島)だね!テイデ火山で有名なこの島、100%火山灰の特殊な土壌で、ブドウを育ててみたいんだ。
Q9:あなたの「ワイン造り哲学」を、一言で表現してください。
⇒「香りで輝く、アロマに厚みのあるワイン」。テンプラニーリョと言う品種を、フレッシュでエレガント、そしてデリケートに表現したいと思っているよ。
Q10:最後に…日本にいるあなたのワインのファンに、メッセージを!
⇒世界中の色々なワインを、出来るだけ多く試してみて欲しい。飲み、考え、そして発見する…それが、ワインの魅力だ!
味わいでセレクトされたフィラディスのワインなら、ワインにちょっとうるさいあの人も笑顔に!ギフトのご指定はご注文画面で受け付けております。
→紙箱、桐箱をご注文の方は無料の簡易のしを追加することができます。
→ギフトボックス1本用がぴったり入るサイズの手提げ袋です。
→お客様ご自身で簡単にお包みいただけるラッピングキットです。ご希望の方にご注文本数分、無料でおつけします。
ご購入商品へのレヴュー投稿で、100円分ポイントをプレゼント!
【今ならクーポン入力で15%オフ】バレンシソ リオハ・レセルバ 2016年
この商品にはまだレヴューがありません。最初の一人になりましょう!
レヴューを投稿するには、ログイン or 新規会員登録が必要です。
戻る
・税抜1万円以上、または商品6点以上のご注文は、送料無料です。
・セット商品、送料無料商品を含むご注文は、送料無料です。
【クール便:税込330円】
ご希望に応じて購入時にご指定いただけます。送料無料の商品もクール便の追加料金は有料です。明細上は「送料」として計上されますので、予めご了承ください。
※夏季はワインの品質を保つため、全便クール便となります。キャンペーン等の特例を除き、全ての配送でクール便料金を申し受けます。期間は6月上旬~9月末を目安としておりますが気温状況などにより多少前後致します。ご了承の上でご注文をお願い致します。
※一部離島へのお届けで追加料金を申し受ける場合がございます。ご注文後、当店よりご連絡を差し上げます。
戻る
Miho Kawakami
公式サイト: MIHO KAWAKAMI 川上ミホ
料理家。中目黒「5-quinto」オーナーシェフ/ソムリエ。2006年に日本ソムリエ協会認定ソムリエ資格取得、
2008年にイタリアにてイタリアオリーブオイルソムリエ資格取得。ワインバーやレストランでのソムリエ、
料理人を経て独立。書籍、雑誌などメディアでのフードスタイリング、企業の商品開発、
レストランプロデュースなど活動は多岐に渡る。
戻る
公式サイト: CONDIMENT inc.
素材の持ち味を生かしたオリジナリティあふれる家庭料理と、器のスタイリングが評判の料理家・フードスタイリスト。
2歳の娘と夫の3人暮らし。『STORY』連載「私の『いつもの料理』はまだまだ伸びしろがある!」ではレシピを提案。
戻る
戻る
お電話1本ですぐご注文!
FAXでのご注文はこちら通販専用フリーダイヤル
受付 / 10:00-17:00 (平日)
※お支払いは現金代引きのみ
※一般のお客様専用窓口です