生産者プロフィール
ドイツ屈指の長期醸造・長期熟成型リースリング。
ライン川が東西に流れるラインガウ地方では南向きのブドウ畑が一面に広がっており、川からの照り返しを受けるだけでなく、北にそびえるタウナス連山が寒気を遮ってくれる。このため、北緯50°に位置していながらも比較的温暖な気候で、ブドウ栽培に理想的な環境となっており、ドイツに5つしかない特別畑(オルツタイルラーゲ)の4つを見つけることができる。これらの畑に囲まれたエーストリッヒ村にクヴェアバッハはワイナリーを構えており、その起源は1650年にまで遡ることができ、現在は19代目当主のピーターがエーストリッヒ村の2つの銘醸畑(ドースベルクとレンヒェン)、隣接するヴィンケル村とハルガルテン村に合計で10haの畑を所有している。
「畑の中での作業と、その後に続く丁寧な醸造が違いを生み出す」と語るピーターは、畑では特に土壌の有機物の活動に注目し、ブドウ木の間に複数のハーブを植え、またプレス後のブドウを有機たい肥として畑に撒いている。こうすることで土壌がより活性化し、より品質の高いブドウが生まれるのである。醸造では自然酵母を用いるが、通常培養酵母では14日-30日のところ、 クヴェアバッハではなんと8-15ヵ月という長期間に渡って発酵が行われる。加えて、瓶詰の直前まで酵母との接触を続けるため、ワインは最大で2年もの年月を酵母とともに過ごす。こうした長い醸造工程の中でリースリングはより熟成の魅力を身に着けていくが、ピーターは「テイスティングで目を奪うワインを造るのではなく、蜜やペトロールのニュアンスを持ちながらも、口の中では驚くほどフレッシュな酸と綺麗なミネラルが持続する熟成したリースリングの魅力をもっと伝えたい」と強調する。
また、ブショネのリスクを避けるためにクヴェアバッハでは2000年ヴィンテージからステンレスキャップ(王冠)を使用している。シャンパーニュ地方で使用 される王冠からヒントを得たピーターは、ステンレス製の非常に頑丈で持続性のあるキャップを生み出し、現在は他ワイナリーへの供給も行っている。こうした活動からも熟成したワインを最高の状態で飲み手に届けるという徹底したこだわりが伝わってくる。
クヴェアバッハは著名なドイツワイン評価誌アイヒェルマンにて5ツ星中で 4.5ツ星の生産者評価を受け、土地と品種の個性の模範となるワインがノミネートされるモンド・クラシック・ライブラリーにフラッグシップであるドースベルクのリースリングが選出されている。同賞には、ゲオルグ・ブロイヤー、ロバート・ヴェイル、ドゥンホフ、ヴィットマン、マーカス・モリトール、エムリッヒ・シェーンレバーといったドイツ最高峰のワイナリーがノミネートされている。知名度はまだそこまで高くないが、こうした一流の生産者と肩を並べるクヴェアバッハはまさに今飲むべき造り手であり、熟成したリースリングを最高の状態で味わうならば、クヴェアバッハを置いて他にはいないだろう。
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