シモーネ・カペッチ (サン・サヴィーノ)チプレア(伊マルケ州産白ワイン)

イタリア中部に位置するマルケに居を構えるシモーネ・カペッチは、1990年代頃にはそのマルケの生産者でさえもほとんど知らない存在になってしまっていた土着品種のペコリーノを復活させ、2008年にはイタリアワイン専門誌ガンベロロッソにおいて最高評価を受けるという快挙を成し遂げた、まさにペコリーノの第一人者と言える蔵元です。このワインはそのペコリーノを用いて仕込む、蔵元の看板キュヴェ。穏やかな蜜を思わせニュアンスと、リンゴやレモン、カリンなどのフルーツの爽やかなニュアンスが重なる心地よいアロマが立ち昇り、口に含むとフレッシュさと適度な熟度を兼ね備えたレモンやリンゴの香味、かすかな塩味とほろ苦さをを爽やかさのある酸味が吹き抜けるように広がり、味わいを引き締めます。そして、長く広がる余韻の中で、ほのかな香ばしさを帯びた旨味がゆったりと漂いって満足感を高めてくれ、ペコリーノにおける第一人者であることをしっかりと感じさせてくれる味わいで、これは流石と言う他ありません。火を通した魚介料理や、鶏肉料理など幅広い食事とお楽しみいただける1本で、「今日は白ワインが飲みたい！」というときにあると大活躍してくれるワインであることは間違いないでしょう。