≪ひとりのワイン職人の頭の中を覗く一問一答インタビュー!≫
『ワイン職人に聞く、10の質問』
ドメーヌ・コルディエ 栽培醸造家クリストフ・コルディエさん
Q1:ワイン造りを一生の仕事にしよう、と決意したきっかけは何ですか?
⇒子供のころから若い時分まで、休日は両親の畑仕事を手伝ってきた。その中で、ワイン産地のような言ってみれば田舎の地域で生きていくことの自由さを感じて、自分はそういう人生を送ることに価値を見つけることが出来たんだ。
Q2:これまでワインを造ってきて、一番嬉しかった瞬間は?
⇒ロバート・パーカーが『ワイン・アドヴォケイト』で、私を「ワイングロウワー・オブ・ザ・イヤー(今年を代表する栽培醸造家)」に選んでくれた時かな。
Q3:その反対に、一番辛い(辛かった)ときは?
⇒2003年ヴィンテージ、今でも強く記憶に残っている難しい年だよ。とにかく暑い年でね…8月の中頃には収穫を迎えるほどだった。私の造るワインは酸がとても大切なのだが、この年はどうにも糖度が上がり過ぎて、自分の目指すバランスが実現できなかったんだ。
(※訳注:2003年は欧州が歴史的な猛暑を迎え、多くの死者まで出た年でした)
Q4:ワイン造りで最も「決め手になる」のは、どの工程だと思いますか?
⇒90%は、自分が畑で取り組んできた仕事の良し悪しによるものだ。ブドウを育てることに最善を尽くし、良い品質のブドウをもっとも適切なタイミングで収穫することが最も大事。残り10%が、収穫してからの仕事によるもの、くらいに考えている。
Q5:あなたにとっての「理想のワイン」とは?
⇒まず、果実味、酸、ミネラルなど全ての要素が完璧に調和していること。そして、余韻が長く続くことだ。だけど一番大切なことは、飲んだ時に感情が突き動かされ、ハートに直接響いてくることだと思うよ。
Q6:今までに飲んだ中で最高のワインを1本だけ選ぶとしたら?
⇒オーストリアの「ドメーネ・バッハウ(Domane Wachau)」1959年のリースリング。
Q7:自分のワインと料理、これまでに一番マリアージュしたと思った組み合わせを教えてください。
⇒私の造る全ての白ワインにお薦めの食材だけど、個人的にはとにかくロブスターなんだ 笑
是非、海老や蟹など、甲殻類の料理と私のワインを合わせてみて欲しい。
Q8:もしあなたが他の国・地域でワインを造れるとしたら、どこで造ってみたいですか?
⇒ハンガリー、トカイで甘口の造りに携わってみたいね。今私が造っているワインと、全く違うものだから。
Q9:あなたの「ワイン造り哲学」を、一言で表現してください。
⇒『テロワールは、自分の願うままにはならない』
畑での膨大な量の手仕事、そしてその土地についての知識の蓄積が全ての基礎になる。ブドウへの尊敬の念、手摘みでの丁寧な収穫、全房をゆっくり、長い時間をかけて優しくプレスし、テロワール毎に採取した天然酵母で発酵を行う…ワイン造りは全ての工程において、テロワールに対して謙虚な気持ちで取り組むことこそが大切だと思う。
Q10:最後に…日本にいるあなたのワインのファンに、メッセージを!
⇒私が目指すこと、それは自分のワインで産地・区画毎のテロワールを純粋に表現し、飲んでくれた皆さんの感情に響き渡り、共鳴することだ。私の造ったワイン、楽しんで下さい。
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