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マーカス・モリトール
ドイツ > モーゼル
マーカス・モリトール
Markus Molitor

3つのポイント

  • マーカス・モリトールはモーゼル中部のヴェーレナー・クロスターベルクの地で8代続く家族経営のワイナリーである。現当主マーカスは1984年、若干20歳という若さで両親からワイナリーを引き継いだ。1988年にはモーゼルでピノ・ノワールを再植樹した最初のワイナリーのひとつとなり、2003年にはエクスレ度(収穫時のブドウの糖度)で331°Oeという世界記録を打ち立てるといった偉業を成し遂げ、現在ではモーゼルで最大規模となる100haの畑を所有し、質・量ともに満たす数少ないワイナリー。
  • 甘口のアウスレーゼにおいて、 2011VTがドイツで3ワイナリー目となるWA100点を獲得、2013VTではドイツ史上初となる3アイテム同時に100点獲得という歴史的快挙を成し遂げる。中辛口においても2015VTで100点、さらに辛口でも2018VTで100点を獲得しており、リースリング以外の品種でも「低価格帯でこれだけ洗練されていて、複雑なピノ・ブランは滅多に見つけられない」とロバート・パーカーから絶賛される。
  • マーカスは樹齢100年に及ぶ接ぎ木していない古木を所有しており、その古木から高い割合でマッサル・セレクションを行っている。次に栽培における非常に献身的な姿勢であり、畑には熟練者を50人も雇って夏の間のキャノピー・マネジメントと2ヵ月に及ぶ収穫をともにする。収穫はより高いリスクが伴うとしても非常に遅く行う。こうすることで、ブドウの酸度がより熟し、攻撃的でなくなること、またエキス濃度が上昇し、フェノールの成熟度がより高くなること、そしてこれらの要素がワインのストラクチャーに素晴らしい効果を与えるといった多くのメリットを享受できる。

生産者プロフィール

2011年にワイン・アドヴォケイト100点を獲得、その後2013年にはドイツ史上初となる3アイテム同時100点獲得という偉業を成し遂げたモーゼルを代表する生産者。自然への絶対的敬意と品質に対する妥協ない献身から卓越したワインを生み出している。

マーカス・モリトール

マーカス・モリトールはモーゼル中部のヴェーレナー・クロスターベルクの地で8代続く家族経営のワイナリーである。現当主マーカスは1984年、若干20歳という若さで両親からワイナリーを引き継ぐが、当時から野心にあふれ、明確なビジョンを持っていた。すなわち、モリトール家の伝統のもと、このモーゼルの地で際立った個性を持つ極めて長寿なリースリングを生み出すことである。このビジョンのもと、わずか4haであった畑は複数回にわたる拡張によって規模が拡大していく中で、1988年にはモーゼルでピノ・ノワールを再植樹した最初のワイナリーのひとつとなり、2003年にはエクスレ度(収穫時のブドウの糖度)で331°Oeという世界記録を打ち立てるといった偉業を成し遂げ、現在ではモーゼルで最大規模となる100haの畑を所有し、質・量ともに満たす数少ないワイナリーとなる。

畑はモーゼル中部のブラウネベルクからトラーベン・トラールバッハまでの15ヵ所にまたがり、大部分は最良の急斜面に位置し、ベルンカステラー・ドクトール、ヴェーレーナー・ゾンネンウーアー、ユルツィガー・ヴュルツガルテンやエルデナー・トレップヒェンといた超一級の銘醸畑を所有している。川の蛇行に沿って点在するこれらの畑には様々な土壌が見られ、灰色や青色のデヴォニアン・スレート、火山活動によって形成された赤色のスレート、トリアー近郊でみられる多彩な砂岩などがある。マーカスはこうしたバラエティに富むテロワールから辛口・中辛口・甘口という3つの異なるスタイルに加え、さらに赤ワインも造っているため彼のワインはあらゆる種類のモーゼルワインを代表しているといっても過言ではない。

このためマーカス・モリトールでは毎年多く種類のワインが生産されるが、驚きなのはこの膨大な数の全てのワインが卓越した品質を持っているということである。その秘密は、まずブドウの木にある。マーカスは樹齢100年に及ぶ接ぎ木していない古木を所有しており、その古木から高い割合でマッサル・セレクションを行っている。次に栽培における非常に献身的な姿勢であり、畑には熟練者を50人も雇って夏の間のキャノピー・マネジメントと2ヵ月に及ぶ収穫をともにする。一粒の実でさえ、少なくとも2度の選定を受け、特に辛口に関しては、ほんのわずかでもボトリティスが付いていれば、他に感染しないようしっかりと区別される。健全なブドウは区画ごとに数回摘果を行い、成熟度別に注意深く分類する。

また、収穫に関しては、より高いリスクが伴うとしても非常に遅く行う。こうすることで、ブドウの酸度がより熟し、攻撃的でなくなること、またエキス濃度が上昇し、フェノールの成熟度がより高くなること、そしてこれらの要素がワインのストラクチャーに素晴らしい効果を与えるといった多くのメリットを享受できるのだ。

醸造では、培養酵母や添加剤、清澄剤を使わないといた伝統的なワイン造りで、スタイルとヴィンテージによっては最長で2日間スキンコンタクトした後、 垂直式の圧搾機でプレスし、リースリングの多くは1000-3000の伝統的な オーク樽で発酵・熟成させる。

こうしたこだわりを持って造られるマーカスのワインは、歴史的にも非常に高い評価を得ており、1996年にはTBAが当時の最高値となる1000ドイツマルクを付け、2012年にもTBAがオークションにて2750ユーロという最高額を更新。世界最高峰との呼び名の高いエゴン・ミュラーやJJプリュムらと肩を並べ、品質・ 価格の面で全く引けを取らない。さらに、甘口のアウスレーゼにおいては、 2011VTがドイツで3ワイナリー目となるWA100点を獲得、2013VTではドイツ史上初となる3アイテム同時に100点獲得という歴史的快挙を成し遂げる。一方、中辛口においても2015VTで100点、さらに辛口でも2015VTで99+点を獲得しており、リースリング以外の品種でも「低価格帯でこれだけ洗練されていて、複雑なピノ・ブランは滅多に見つけられない」とロバート・パーカーから絶賛され、ピノ・ノワールにおいては、ヴィノム誌のブラインド・テイスティングでドイツトップピノ・ノワール一位を獲得、またインターナショナル・シュぺートブルグンダー・シンポジウムのグランド・ピノ・ノワール・アワード2011、2012で優勝と世界的な評価を得ている。品種や甘口・辛口といった枠を飛び越えるマルクスのワインは、モーゼルのエリアにとどまらず、今やドイツを代表するワイナリーであると断言できる。

なお、ワイン名についている星マークは、*は良質、**は上級、***は最上級を意味している。この星マークは糖度(糖分が多ければ多いほど良い)ではなく、フィネス(良質であればあるほど良い)に対応している。

マーカス・モリトール
≪ひとりのワイン職人の頭の中を覗く一問一答インタビュー!≫
『ワイン職人に聞く、10の質問』

マーカス・モリトール オーナー・醸造家 マーカス・モリトールさん

Q1:ワイン造りを一生の仕事にしよう、と決意したきっかけは何ですか?
⇒私がまだ若い頃、父が事故で右腕を失ってね…彼はワイン造りの仕事に私のサポートを必要とした、だから私は文字通り父の「右腕」になった。父は私に栽培から醸造まで自分が培ってきた全ての知識とノウハウを教えようとした。私は全ての時間を父と一緒に畑やワイナリーで過ごすようになり、技術だけではなくワイン造りに対する情熱・熱意全てを受け継いだんだ。
ある日、父とツェルティンガー・ゾンネンウーアーの畑にいた時、彼が20世紀初頭のモーゼル・リースリング栄光の時代について語ってくれたんだ。私は「この畑の景色は100年前となんら変わっていないというのに、今は何が起こってしまったんだ?」と思った。世界中の人がモーゼル・リースリングを称賛し高く評価していた時代がかつてあった…それが私のインスピレーションになった。その瞬間、自分の熱意の方向性が明確に定まった。モーゼルのアイデンティティを真に表現した「間違いのない」ワインをつくることで、いまいちど栄光を取り戻してやろう、ってね。

Q2:これまでワインを造ってきて、一番嬉しかった瞬間は?
⇒ワインメーカーほど、あらゆる業務を内包した仕事は無いんじゃないか?と思うんだ。畑仕事、醸造、オフィスでの事務からお客さんとのコミュニケーション…。
これだけ多様性を含んだ仕事だから「一番嬉しかった瞬間」を切り取ると言うのはなかなか難しいな。1年の中に幸せなそして美しい瞬間というものがいくつもあり、それが私のパッションを持続させているからね。冬が終わって芽吹きを迎える瞬間、黄金の果実がたわわに実る秋、プレス機からその年最初の果汁が流れ落ちるとき、そのヴィンテージの1本目のボトルを手にするとき、、、、セラーで眠っていた宝物のようなヴィンテージ・リースリングを飲むとき…全てが一番嬉しい瞬間だと言えるよ。

Q3:その反対に、一番辛い(辛かった、大変な)ときは?
⇒ポジティヴな意味でもネガティヴな意味でも「自然と協調すること」だ。毎年毎年、我々は新たな冒険にチャレンジしているようなもの。ひとつとして、全く同じ条件のヴィンテージというものは無いからね。だからこそ畑での仕事と言うのは非常に難しく、霜や嵐、大雨のように予測も出来ない事象と直面していかなくてはならない。1年間毎日積み重ねてきた仕事が、数分で消え失せることを目にすることだって極端な話ではないんだ。

Q4:ワイン造りで最も「決め手になる」のは、どの工程だと思いますか?
⇒ブドウ畑でのたゆまない作業の繰り返し、だ。ブドウの樹たちは太陽に照らされることを好むと同時に、造り手が畑にやってきて造る「日陰」も愛しているものなんだ。

Q5:あなたにとっての「理想のワイン」とは?
⇒私の理想のワインは、セラーではなく畑で造られるワイン、だ。我々の所有する畑は眺めの良い人い斜面に広がっていて、区画ごとに細かなミクロクリマを有している。それがそれぞれのキュヴェにユニークな個性を与えていくんだ。我々はそれを大切にするために毎日畑で細かな作業をし、各テロワールのキャラクターが最大限に発揮されたブドウを最善の瞬間に収穫する。
そして私が最終的に目指す理想のワインは、全ての要素が調和していて「ウマミ」がいきいきと含まれていること。口に含むと自然に笑顔がこぼれ、気持ちが若返ってしまうようなワインさ!

Q6:今までに飲んだ中で最高のワインを1本だけ選ぶとしたら?
⇒(訳者注:この質問には残念ながら回答がありませんでした。改めて聞いてみることにします!)

Q7:自分のワインと料理、これまでに一番マリアージュしたと思った組み合わせを教えてください。
⇒リースリングというブドウは、他に類を見ないほど多様性を秘めた品種だと考えている。ドライなタイプから甘口、軽やかなスタイルからフルボディ、フレッシュなものから長期的に熟成したもの…ワインが持ち得るあらゆる方向を全てカバーすることが出来る。それはつまり、世界中のあらゆる料理や食文化と寄り添うことが出来るワインということだ。コース料理をリースリングだけで通すのも、た易いことだよ!

Q8:もしあなたが他の国・地域でワインを造れるとしたら、どこで造ってみたいですか?
⇒それはやはり、何をおいてもブルゴーニュに決まっているよ!

Q9:あなたの「ワイン造り哲学」を、一言で表現してください。
⇒4つある。自然のままにあること、テロワールが正しく表現されていること、香りと味わいの複雑性・多層性、そして最後に長期的な熟成ポテンシャル、だ。

Q10:最後に…日本にいるあなたのワインのファンに、メッセージを!
⇒ワインを飲む時に最も大切なことは、自分の味覚に照らし合わせておいしく楽しむことだよ。自分が大好きなワインを飲むと自然と笑顔になる…その時にテーブルに置かれているのが私たちのワインだったら、これほど幸福なことはないよ!

ワインリスト

特集ページ季節や旬の食材に合うワインや
注目生産者などをご紹介。

『フィラディスのワインは絶対にハズさない』

理由1 星付きレストランが選ぶワイン商社直営

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理由2 コストパフォーマンス 中間マージン無し

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理由3 品質管理 4人のプロフェッショナル

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理由4 情熱 ワインにかける想い

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※日本マーケティングリサーチ機構調べ
(2021年12月期ブランドのイメージ調査)
調査対象:飲食店関係者

運営会社

  • 株式会社フィラディス
  • 〒220-0012 神奈川県横浜市西区みなとみらい3-3-3 横浜コネクトスクエア11階
  • 営業時間: 平日10:00 - 17:00
  • TEL: 0120-910-322
  • MAIL: ec@firadis.co.jp

配送・送料

  • ・送料は通常660円(税込)です。
  • ・ワイン6点以上、または税込11,000円以上で送料無料となります。
  • ・通常平日正午12:00までのご注文で当日発送が可能です。※定期コースは所定の配送日となります。
  • ・指定可能時間帯:午前中 | 12~14時 | 14~16時 | 16~18時 | 18~20時 | 19~21時
  • ・セット、定期コースは送料込み価格です。セットと合わせ買いの単品にも送料はかかりません。
  • ・クール配送は全品550円(税込)で承っております。また、夏季はワインのコンディションを保つため全便クール便となります。
  • ・土日祝日、夏季、冬季休業中は配送をお休みさせて戴いております。夏季、冬季休業の日程は別途ご案内となります。

お支払い方法

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