≪ひとりのワイン職人の頭の中を覗く一問一答インタビュー!≫
『ワイン職人に聞く、10の質問』
ドメーヌ・ロベール・グロフィエ オーナー・醸造家のニコラ・グロフィエさん
Q1:ワイン造りを一生の仕事にしよう、と決意したきっかけは何ですか?
⇒受け継がれてきた素晴らしい財産を、自分も継承していくべきだと自然に思えたんだ。僕の曽祖父から祖父、父、自分自身、そして、次は僕の娘たちに、繋いでいきたいと思っているよ。
Q2:これまでワインを造ってきて、一番嬉しかった瞬間は?
⇒醸造家としてはやはり、その年に収穫したブドウを醸造タンクに入れる瞬間だね。そして、春にその年のシーズンがいよいよはじまりを迎えるとき…ブドウ畑での新しい1年間の生活がスタートするフレッシュなときは、本当にワクワクするんだ。
Q3:その反対に、一番辛い(辛かった)ときは?
⇒毎年4月から7月の間、僕と家族は毎日の殆どの時間をブドウ畑で過ごしているわけだけど、気候や環境面での害を目にする時が一番辛いよね…造り手は、皆言うことは同じだろう?
Q4:ワイン造りで最も「決め手になる」のは、どの工程だと思いますか?
⇒僕の祖父はいつも言っていたよ。「ワイン造りで一番大切なことは、何もしないことなんだ」と。それは勿論、醸造段階では様々な作業があるし、正しく樽熟成をすることなども重要だけど、僕は祖父の言うことが正しいと思う。
健全な、良質なブドウが獲れさえすれば、本来的には何もする必要が無いんだ。
Q5:あなたにとっての「理想のワイン」とは?
⇒僕はあらゆるスタイルのワインに対して興味が合って、興味を広く開いている。だけど僕が一番理想と思う大好きなワインは、価格が安いのに上質に造られたワイン。それに勝るものは無いよ!!
Q6:今までに飲んだ中で最高のワインを1本だけ選ぶとしたら?
⇒僕の人生最高の1本は、祖父が造った1945年の『シャンベルタン・クロ・ド・ベーズ』。祖父の最初のヴィンテージで、その時点で既に完成された素晴らしさだった。
Q7:自分のワインと料理、これまでに一番マリアージュしたと思った組み合わせを教えてください。
⇒僕は日本の食文化を心から愛し尊敬していてね、以前日本を訪れたときに僕のワインと寿司を合わせたのは本当に素晴らしいペアリングだった。そして勿論、最高の神戸牛とも相性抜群だよ!
Q8:もしあなたが他の国・地域でワインを造れるとしたら、どこで造ってみたいですか?
⇒これも日本向けのインタヴューだから言うのではなく、本当に日本のワインに非常に強い興味を持っているんだ。特に、北海道の冷涼な地域でのワイン造りに興味がある。
そして、同じブルゴーニュ地域で理想とするのは『ドメーヌ・ド・モンティーユ』だ。
Q9:あなたの「ワイン造り哲学」を、一言で表現してください。
⇒僕の哲学は、畑それぞれの特性・個性を知り、それぞれにふさわしい仕事をする、それだけだよ。 土壌を知り、正しい仕事を重ねれば重ねただけ、その成果が良いブドウとなって実る。僕のワイン造りは、与えられたブドウに出来るだけストレスを与えずに、長く熟成させられるワインに仕上げていくことなんだ。
Q10:最後に…日本にいるあなたのワインのファンに、メッセージを!
⇒日本のワインラヴァーの皆さんへ…毎年、僕が情熱を注いでいるワインを楽しんでくれて本当に嬉しく思っています。グロフィエのワインは、グラン・クリュなら10年、プルミエ・クリュその他のワインでも5年くらい寝かせておいてから開けてもらえると「Umami(うまみ)」が理想的な状態で飲んで戴けるんじゃないかと思う。是非、おいしく楽しんでください!
-情熱の農業家 ニコラ・グロフィエより
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