当店運営会社である「株式会社フィラディス」は、もともと古酒/オールドヴィンテージワインの専門輸入商社として2003年に開業しました。最初は主にフランス料理店さん、ワインバーさんなどのお店向けに、ちょっとマニアックで希少な熟成ワインを仕入れてご案内しておりました。

状態の良い古酒を継続的にご提案し続けることでソムリエの方々の注目・信頼度が上がっていき…ワイン輸入商社として今も少しずつ成長しています。※現在までに、日本全国10,000店を超える飲食店さまとの直接お取引実績があります！

こうやって熟成ワインの魅力を発信し続けてきたのですが…このジャンルは選定・買付から輸送、そして保存・管理にも気を遣うので、専用の保管設備のない小売店さんではなかなか販売が出来ません。(スーパーやコンビニでは、長期熟成したワインは見かけないですよね？)

でも、熟成ワインという本当に魅力のあるお酒は、専門店でワインに詳しい人たちだけが密かに楽しんでいたのでは勿体ない！！！確かに、家庭のセラーで長期間に渡って保存し、適切な熟成をさせるのは非常に難しい。だったらフィラディスみたいに熟成ワインを得意とする専門の会社から、飲みたいとき・欲しいときに一番飲み頃のものを買って戴けば、手軽に楽しめると思うんです。

「今いちばん飲み頃のピークにある、素晴らしい状態に熟成したワイン」を、ご自宅で存分に楽しんで戴く。そして沢山の人がその奥深い魅力に出会い、日本のワイン文化がもっと豊かになる…これがフィラディスの目指すいちばんの目標、と言っても過言ではありません。

フィラディスはこんな考えのもとで熟成ワインをご提案しておりますので、良かったら一度試してみてくださいね。新しいワインの世界が開けること、お約束しますよ。

ということで今回もご紹介ワインを僕が実際に飲んでの詳細レポートをお届けします。熟成ワイン…ご自宅でも簡単に「お店の味」に出来ます！!

【シャトー・ラボルド オー・メドック・クリュ・ブルジョワ 2010年で、時が育む旨みを満喫するには…？ソムリエの実飲レポート】
(最終試飲・コメント作成日：2019年12月27日)
≪こんな香り･味わいのワインです≫：
これぞボルドー、メドックの当たり年スタイル、という印象です。様々なブラックフルーツを煮詰めたような濃密な果実感に、赤い果実の甘酸っぱい印象が程よく、そして樽熟成のクリーミーな木の香りが優しく包み込みます。開けたての段階ではかなりタンニンの主張が強く、酸は後半になって現れてくるような段階的な展開を見せますが、時間経過を経て様々な要素の足並みが揃ってきたかな、という印象に変わります。
抜栓30分くらいで、全体のバランスが合致して非常に良い状態に。ご自宅で楽しむのには取り扱い・調整のしやすいボルドーですので、安心して楽しんで下さい！

≪良い状態で楽しむには、いつ抜栓する？≫：
飲み始める30分前くらい前には開けておいてください。比較的短時間で、果実の甘みと酸、タンニンのバランスが丁度よく整ってきます。開けたての段階はタンニンが強めの印象がありますが、時間が経つとそれが適切な度合いに感じられるので心配しないでくださいね。
なお、ボトルにより少しだけ澱がある場合が。デキャンタがあれば移し替えても良いですし、お届けから1-2日静置しておけば下に落ちますので、丁寧に注げばグラスに入ることは無いと思います。

≪このワインがもっとおいしくなる温度設定≫：
常温保存されていたら、そこから少し冷やすのがおすすめです。セラー保存だったら冷蔵庫で20分くらい、常温保存だったら飲む前30分冷蔵庫、または5分ほどアイスバケツで冷やしてから、が適度。2010年のグレートヴィンテージ、非常に要素が多くストラクチュアのしっかりしたワインですので、ある程度温度を下げることで全体の輪郭がはっきりと見えてきます。

≪おすすめのワイングラス形状･サイズ≫：
このワインは素直に大ぶりのボルドー型グラス(縦長、口細)、が良いと思います。ボルドー型が無ければ、ご自宅にお持ちの出来るだけ大きなワイングラスでお楽しみください。
ブルゴーニュタイプの丸形グラスで飲んでみると、酸がやや強めに出てバランス面で少し崩れるかな、と言う感じ。バランスとしては決して悪くないのですが…やっぱりボルドー型の方をお薦めしたいところです。